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2021年10月1日号(Vol.180)-人が集まってくるコミュニケーション術&多重化する米中対立の姿

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第180号(2021年10月1日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもお読みいただきありがとうございます。 また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。 今週号のメルマガですが、 まず【1】のコーナーでは、今週から、 【人が集まってくるコミュニケーション術】 についてお話しします。 職場に行ったらなんか自分だけ浮いている気がする。 なんかみんな私を避けていないか? 話がどうもうまくかみ合わない。 職場の周りの人から、なぜか失笑されているように思う。 こういった何とも居心地の悪い感触、皆さんもご経験ないでしょうか? 特に悪口を言われているわけでもないし、仕事もきちんとこなしているはずだし・・・。 いろいろと原因を考えてみても思い当たらない・・・。 「まあ、気のせいか・・・。」 と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えたいと思うかもしれません。 でも、poor communicationと呼ばれる“お粗末なコミュニケーション”によって、 会社や組織全体が経済的な損失も被っているとしたらどうでしょうか? 今回はそのような恐ろしい状況から、あなた自身を、そして会社や組織を救うためのコミュニケーションのコツについて、 お話いたします。 内容は、本編をお楽しみに。 次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。 一つ目は、先週号で取り上げましたが、 【27日をもって、国連年次総会の一般討論演説】が終了しました。 その前日までぎりぎりの調整が行われたようですが、 『アフガニスタンのガニ政権下で任命された大使とミャンマー政府のNLD政権下で任命された大使は、 今会期中はそのまま留任する代わりに、演説は行わない』という“妥協”が行われました。 両国を代表する人物は誰かについては、 10月以降に開催される信任状委員会(米中共にメンバー)の議論に持ち越しとなりましたが、 タリバンがアフガニスタンを代表したり、 国軍の暫定政権がミャンマーを代表することに異を唱えたりしたアメリカとその仲間たちと、 双方が実質的な統治権を持つと主張した中国などの対立が浮き彫りになりました。 今後のUNの運営に対し、不安が残る幕引きだったように思います。 二つ目は、昨年11月4日の紛争ぼっ発以来、解決の糸口が見つからず、長期化の様相を見せる 【エチオピアのTigray紛争】への懸念です。 UNなどによる事実確認の下、次々と政府によるTigray人への残虐行為が明らかになり、 虐殺やレイプ、民族浄化疑惑まで浮上する始末です。 政府もTPLF側も停戦にはどうも関心がなく、おまけに周辺諸国とのいざこざも顕在化する中、 東アフリカ全体を巻き込みかねない重大な事態になっています。 またアフリカ諸国が、外部からの調停を拒む姿勢を崩しておらず、効果的な解決への糸口が探れないまま、 一般市民が犠牲になる最悪の事態です。 国連の発表によると、520万人以上が緊急支援を必要とし、そのうち40万人超が飢餓の危機に瀕しているようですが、 政府サイドからの妨害により、国際社会からTigray州への援助物資は、 必要とされる量の1割にも満たない量しか届けられておらず、 食糧に至っては、8月22日以降、一切の搬入が止められているようです。 日に日に悪化していく状況について報告を受けながら、焦りばかりが募る非常に由々しき事態です。 三つめは、【相次ぐ北朝鮮によるミサイル発射と南へのラブコール】です。 極超音速ミサイルの発射実験だったのではないかと疑われる事態が数日前に起きたことを受け、 やっと国連安全保障理事会は北朝鮮のミサイル問題についての緊急会合を開くこととなりましたが、 それまで国際社会は実質的に“積極的無視・無関心”を貫いてきました。 それに危機感を感じてのミサイル発射と、韓国との南北連絡ラインの再開通という“飴と鞭”を繰り出しました。 韓国側は一様の歓迎ムードを伝えていますが、先の極超音速ミサイルの発射まで行わせたことで、 アメリカや日本、そして韓国、中国も、北朝鮮が隠したかったはずの情報を確認し、 北朝鮮対策の次の手を考える段階に入ったように思います。 詳しくはまた別の機会にお話ししますが、 しばらくはミサイル発射と友好的な雰囲気の情勢という飴と鞭が繰り出されることとなるでしょう。 四つ目は、【直接対決を避けるために多重化する米中対立】についてです。 一つ目のポイントでお話ししたUNでの水面下のやり取りに加え、 中国政府によるTPP加盟への正式申請、台湾政府によるTPPへの加盟申請、 米中間でしばらく途絶えていた軍事的なダイレクト・チャンネルの再開など、 米中間の駆け引きは多様化・多重化しているように見えます。 詳しくは【2】のコーナーでお話いたします。 今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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