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松尾スズキの【のっぴきならない日常】vol.485 HTML特別版(2/2)

松尾スズキの、のっぴきならない日常
松尾スズキの、のっぴきならない日常 / 2021年10月1日発行 /Vol.485(2/2) 「人生に座右の銘はいらない」 読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします! Q.「親ガチャ」という言葉が世間をにぎわせています。子供は親を選べない、みたいな言い方は昔からありましたが、自分の才能や容姿などを親のせいにし始めるとキリがないし、そのことで他人と比較してもなにも解決しないと思うのですが、言葉がキャッチーなぶん、妙に話題になっている気も…。松尾さんは「親ガチャ」という言葉をどう思われますか? またご自身の「親ガチャ」は、いかがでしたでしょうか?(44歳、男性、会社員) A.多分、言葉の響きで流行っているだけで、こういう考え方は昔からあるもので、「誰が産んでくれと頼んだよ!」という、おのれの生きづらさに関するありがちな抗弁のただの変化形だと思います。「子ガチャ」だってありえるし「国ガチャ」もあるでしょう。国家元首の悪口を公然と言える日本は「国ガチャ」としては、だいぶマシなほうだなと、最近、ミャンマーやアフガニスタンの情勢などを見ると、しみじみ考えてしまうのです。そして、「誰が産んでくれと頼んだよ!」は、意外と一生に1回は言ってもいい言葉なんじゃないか、とすら思っています。  私の場合、身体が弱いとか、初対面の人が総じて苦手という生きづらさは感じながら生きていますが、それは「自分ガチャ」かな、と。貧乏な家ではありましたが、生まれがどうあれ、はじめはみんなが貧乏からスタートする演劇という道を選んだので、そこにはなんの格差も感じず、「親ガチャ」としては、それに一切反対されなかったので(まったく関心も持たれませんでしたが)、まあ、いい「ガチャ」だったかな、と。 Q.最近は休日もヒマなので、近所を散歩してばかり。近所に音楽が良く、片付いてなくて、雑貨の品揃えも面白い古本屋があります。店主がとても気になるので、仲良くなりたいのですが、恥ずかしいので常連にならない程度に通って、何か買ったり、話しかけたりしています。自然に仲良くなる方法はありますでしょうか?(33歳、女性、会社員)

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  • 有名役者がひしめく「大人計画」を主宰し、芥川賞候補の作家、岸田國士戯曲賞受賞の演出家、現代日本を代表する怪優など、才能が溢れすぎて困っているのに、謙虚な佇まいが魅力的すぎる松尾スズキ。そんな彼のメルマガは、日記、質問&人生相談(もちろん本人が答えます)など読み応えタップリ! これだけのボリュームで月々たったの500円!!
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