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134回 中村格時代の警察とそれにベッタリのテレビ局

和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
予想通りというか、ほとんどが中村格氏が警察庁長官になった問題は報じられなかった。 日本で数少ない左翼番組とされる『サンデーモーニング』でも取り上げられることはなかった。 ただ、そのときに気づいたことはある。 中村格氏が就任した9月22日に一人の男が逮捕された。 3歳の幼児に熱湯をかけて殺害した容疑で母親の交際相手の23歳の男が逮捕された。 問題は殺害した日が8月の31日だったという点だ。 それまでも何回も虐待の通報があり、誰がどう見てもこの男が殺したのは明らかな事件で、わざわざ9月22日に逮捕したのはなぜか? おそらくは中村格氏の就任の記者会見をなるべくテレビが報じないようにするためだろう。 実際、このニュースでもちきりになり、中村格氏のことはほとんど取り上げられなかった。 日本人というのは、その後の被害を少なくすることより処罰感情ばかりが強いから、逮捕されることでリスクが減るのに逮捕されたとたんに大報道がされる。それが日本のテレビのやり方だ。 連続で市民が危険にさらされる事件でも、その容疑のある人の顔が防犯カメラなどで映ってもテレビはそれを映さない。 ところが逮捕されると鬼の首を取ったように、その男の顔がどんどん公開される。 捕まる前に公開されたほうが人々はそれから逃げやすいし、犯人情報だって集まるはずだが、それはしない。人権に配慮してというなら、逮捕されてからだって推定無罪だし、前回も書いたようにレイプなどでも3割しか起訴されない国だ。 テレビがまじめに報道しない機関だとバレたせいかニュースもネットで見る人が圧倒的に増えた。

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  • 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
  • 世の中のいろいろなことにたった一つしかないと考え、それを信じ込むことは、前頭葉の老化を進め、脳に悪い。 また、それが行き詰った時に鬱になるというメンタルヘルスにも問題を生じる。 ところが日本では、テレビでもラジオでも、○○はいい、××は悪いと正解を求め、一方向性のオンパレードである。 そこで、私は、世間の人の言わない、別の考え方を提示して、考えるヒントを少しでも増やし、脳の老化予防、メンタルヘルス、頭の柔軟性を少しでもましになるように、テレビやラジオで言えない暴論も含めて、私の考える正解、私の本音を提供し続けていきたいと思う。 質問、相談、書いてほしいテーマ等、随時受付。
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