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佐々木俊尚の未来地図レポート 2021.10.4 Vol.673
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【今週のコンテンツ】
特集
なぜオーガニック信仰の人たちは容易に陰謀論を信じてしまうのか
〜〜「20世紀の神話」は今こそ終わらせるとき(第4回)
未来地図キュレーション
佐々木俊尚からひとこと
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■特集
なぜオーガニック信仰の人たちは容易に陰謀論を信じてしまうのか
〜〜「20世紀の神話」は今こそ終わらせるとき(第4回)
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「世田谷自然左翼」というネットスラングがあります。なんで世田谷?と思う人も多いでしょうが、世田谷区は東京きっての豊かな住宅街。ここに住んでいる裕福な人が社会主義に賛同したり、豪勢な生活をしてるのに環境問題に関心があるかのように語ったりすることを揶揄するスラングのようです。
実際に世田谷区に住んでいるかどうかは別として、環境問題に関心を持つ裕福な人がやたらとオーガニック野菜にこだわる傾向というのは、前世紀の終わりごろから確かにありました。
しかしこのオーガニック信仰というのも、20世紀の神話です。神話であるだけでなく、陰謀論やエリート主義に容易に結びつきやすいという厄介な問題も抱えています。今回はその謎を解き明かしていきましょう。
そもそもオーガニック野菜とは何か。かんたんに言えば無農薬・有機野菜の総称で、有機とは農薬も化学肥料も使わないで育てた野菜のこと。これら農薬や化学肥料を使わない野菜は「有機だから安全」「有機だから美味しい」「有機だから環境にいい」とオーガニック信仰の人たちからは考えられているのです。しかしこれら3つはどれも、前世紀の神話です。
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