目下のアメリカ株式市場では、「強気派」と「弱気派」とがぶつか
り合っています。
もちろん、「強気派」は、株価は5%調整で底を打ったとする人々
で、パウエルFRBの「高めのインフレは一時的」という「マント
ラ」を信じる人々。アメリカのドル国債の利回りは、今年3月と同
じように、拡大し続ける世界中の銀行預金がこれを抑え続けると
いう人々。
一方、「弱気派」は、5%以上のもっと大幅な調整が巻き起こると
する人々で、彼らはパウエルFRBの「マントラ」を信用していな
い。アメリカ国内のインフレは、「FRBの想定の範囲内」を大きく
上回って燃え上がっているし、今後も燃え上がるとする人々です。
言い換えたら、彼らは、パウエルFRBの金融正常化は後手後手に
回っているとする人々。
というわけで、目下のアメリカ株式市場の「最大のリスク」は、今
後猛威を振るい始めるであろう「インフレ」でしょう。
まずは、今夜10月8日の「9月の雇用統計」にも要注意。特に、
この雇用統計の中の「賃金上昇率」には要注意。
来週13日発表の「9月の消費者物価指数」と、翌14日発表の
「9月の生産者物価指数」には、とてもとても要警戒。
早ければ、この日を境に、アメリカの長期金利が再びスルスルと
上昇を開始、アメリカ株式市場は大幅調整する可能性があります。
次は、月末29日の9月のPCE(個人消費支出)にも要注意。
かくして、第四四半期(10―12月)は、月半ばと月末のこれら
3つの物価統計の発表のたびに、要警戒なのです。
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