今週のざっくばらん
リモート・ワーク(ハワイ編)
私がエンジニアとして働いている mmhmm は、シリコンバレーで作られた会社ですが、現在ではオフィスを持たず、CEOは ベントンビル(Arcansas州)、CTOはボストン、Macアプリの開発責任者はオーストラリア、iPhoneアプリの私はシアトル、そしてヨーロッパにも何人か開発者のいる、分散型(distributed)の会社です。
多少不便な面もありますが、通勤時間がゼロになる、好きな時間に働ける、ミーティングに束縛される時間が減る、世界中のどこからでも働ける、という大きな利点があり、一度経験すると元には戻れません。
労働時間ではなく、純粋に生産効率で評価される点も私にとっては最高で、こうやってメルマガを書いたり、3Dプリンタで遊んだり、平日にゴルフをしても、やるべき仕事さえしていれば、きちんと評価してもらえます。
そんなこともあり、「夏はシアトル、冬はハワイ、時々日本」というライフスタイルを実現するための準備を着々と進めて来ましたが、ようやく先週から念願のハワイに移動しました。冬の間に一度か二度はシアトルに戻ると思いますが、基本的には春までこちらで暮らす予定です。
一週目なので、まだ生活のリズムを掴むにまでは至っていませんが、いつものように朝4時に起きて2時間半ほど思いっきり働き、朝食を食べた後は、海でひと泳ぎするのを日課としたいと考えています。私の家からはゴルフカートを使えば5分もかからずに海岸に行けるので、そこからブイまで泳いで戻るととても良いエクササイズになるのです。
海には珊瑚礁が広がり、魚だけでなく、海亀やイルカも泳いでいるので、プールで泳ぐのと違って、まったく退屈しません。カヤックはシアトルにいた時から楽しんでいたので、是非とも続けたいし、サーフィンも試してみても良いと考えています。
1月から2月になるとクジラも来るのでそれも楽しみです。「クジラと一緒に泳ぐ」のが私の長年の夢なので、クジラが沖に見えたら、まずはカヤックで近づき、十分に近づいたところで海に飛び込み、クジラが近づいて来るのを待つ、という無謀なことを密かに計画しています。
私の家がある場所は、ゴルフ・コミュニティでもあるので、ゴルフもする予定ですが、そのためには、まずはその仲間作りをしなければなりません。私と同じく、リモートで働いている人たちが多く、ほとんどのメンバー(カルフォルニア州から来ている人が大半です)は、本土の時差に合わせて午前中に働き、午後はゴルフ場やビーチで過ごす、というライフスタイルを楽しんでいるようなので、私もそれに合わせた方が良いとも考えています。
3Dプリンタと書籍「Makers」
3Dプリンタで一通りのことは出来るようになったところで、Chris Anders が書いた「Makers - The new industrial revolusion(邦題はMAKERS―21世紀の産業革命が始まる)を無性に読みたくなり、地元の図書館にオンラインでアクセスして、オーディオブックを借りて楽しんでいます。
出版されたのは2012年で、結構話題にもなっていたのであらすじは知っていたのですが、「3Dプリンタとは何であるか」を体験を通して理解した今こそ読むべきだと思ったのです。
期待した通りの素晴らしい内容でした。大企業による大量生産と、そしてそれがもたらす大量消費と大量破棄は、環境を破壊し、貧富の差を広げることに繋がりましたが、それに対抗する流れとして、3Dプリンタを活用した「必要な数だけを顧客に近いところで作る」価値を訴えている点は高く評価出来ると思いました。
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