■「ビジ家事」がもたらすメリット
最近、在宅が多くなり「家事」に向き合うことになったビジネスパ
ーソンが多い。家事がストレスを生むという悪循環になっている人
もいるようだ。
家事は、家族の誰かが担当すればいいものではない。家族全員が家
事に向き合う必要がある。いわば「全員家事」の時代だ。誰も家事
から逃げることはできないのだ。
だから「家事がストレスになる」と考えるべきではない。むしろ「家
事がストレスを減らす」という発想の転換が必要なのだ。おすすめ
は、家事をビジネスとして考える「ビジ家事」メソッドだ。
これは、家事を仕事のようにこなす方法だ。これを実践すれば、驚
くほど家事がうまくいく。そして、ビジネスに必要なスキルを向上
させるトレーニングにもなる。
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ビル・ゲイツも、毎日皿洗いをしている。皿を洗っているときは、
何も考えずに皿やグラスをただひたすらに洗って並べていくという。
その行為が脳のリラックスにつながるのだ。
彼は、様々なプレッシャーの中で重要な意思判断をしなくてはいけ
ない究極のビジネスエリートだ。だからこそ、皿洗いという「何も
考えない時間」が大事なのだ。
さらに、日頃の仕事のタスクや、様々な悩みごとから解放されるこ
とで、新しい「思いつき」「ひらめき」が得られる効果もあると言
われている。
体を動かして疲労回復を高めることを「アクティブレスト」と言う
が、家事は脳のアクティブレストだ。皿洗いに没頭すればストレス
レベルが低くなり、新しいアイデアを思いつく可能性が広がる。
そう考えると、皿洗いに没頭することが、いかに合理的な行動かが
わかるはずだ。だからこそ、世界のビジネスエリートたちが、家事
を率先して取り組んでいるのだ。
★
ビジ家事がもたらす効果は色々ある。たとえば、皿洗いや洗濯物た
たみなどの単純作業に没頭することで無心の境地になれる。「禅」
のようにリラックスが得られるのだ。
部屋がスッキリすれば、頭も心もスッキリするはずだ。また、家事
を始めれば「ダラッとモード」から「シャキッとモード」に変わる。
そうすることで一日の作業効率が向上するのだ。
ちょっとした家事をこなせば「小さな達成感」が得られるはずだ。
この達成感が、脳内に「ドーパミン」を分泌する。その結果、幸せ
を感じられるようになるのだ。
家事をすれば、10分の1の労力で10倍できる脳に変わる。いかに
効率良く家事をこなせるか考え、具体的な行動に移すことで「仕事
の難問」を解くカギを見つけることができるようになるのだ。
★
家事をすれば、パートナーとの関係も変わる。お互いに感謝し、助
け合う関係に変化していくはずだ。また、ワーカホリックな人生を
見直し、理想的なワークライフバランスに近づける。
また、やるべきこと、やらなくてはいけないことに囲まれて、何か
に追いかけられているカンカンから開放される。生活を楽しめるよ
うになり、日々のストレスが劇的に減っていく。
さらに、ビジ家事はマインドフルネスをもたらす。マインドフルネ
スとは「今、ここに自分がいる」という感覚だ。家事で手を動かす
ことで、自分が生きているという実感が得られるのだ。
ビジ家事を実践すれば、ゴールイメージをはっきりと自分の中で持
つことができるようになる。その結果、理想の未来を実現できるよ
うになるはずだ。
そして、家事はビジネススキルのトレーニングになる。家事を積極
的に行えば、仕事もプライベートも変わり、人生が変わる。だから
こそ、世界のエリートたちは、家事を積極的にこなしているのだ。
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