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佐々木俊尚の未来地図レポート 2021.10.25 Vol.676
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【今週のコンテンツ】
特集
「インターネット暗黒森林理論」という恐ろしくも面白い話
〜〜「冷たい言葉」がネットにあふれているのはなぜかを考える
未来地図キュレーション
佐々木俊尚からひとこと
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■特集
「インターネット暗黒森林理論」という恐ろしくも面白い話
〜〜「冷たい言葉」がネットにあふれているのはなぜかを考える
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中国の作家劉慈欣が書いた壮大なSF文学『三体』。ついに完結編の邦訳が刊行されて、「うぉぉ」とうなりつつ茫然としながらも読破した人は多いでしょう。わたしもそのひとりです。こんなすごいSF、久しぶりに読んだ。
ごく簡単なあらすじを言っておくと、宇宙のどこかにあるという三体世界の宇宙人たちが、地球を襲撃しにくるという話です。三体は地球から遠く離れているところにあるので、三体艦隊が地球に到着するのには450年もかかる。このあいだに人類はどうやって地球を防衛するのかというお話です。
おもしろいエピソードや科学的な説明がてんこ盛りに出てきて圧倒されるのですが、そのなかでもとびきりの面白い設定が「暗黒森林」理論。恐ろしげな響きですが、どのような理論なのでしょうか。
宇宙は広大で、星は無数にあります。われわれの住むこの銀河だけでも、恒星の数は数千億。さらに宇宙全体では銀河が数千億もあり、恒星の総数は数千億の2乗という数字になります。想像を絶する数字です。惑星の数は恒星よりもさらに多いわけですから、この中に知的生命体がたくさんあっても不思議ではありません。
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