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Q. ARPUが大きい企業と小さい企業、時価総額が高いのはどちら?

決算が読めるようになるノート
ヒント:米国SaaS企業はPSRが全体的に高く、売上やARR成長率が高い企業ほど、PSRは高くなる傾向があります。 この記事はゆべしさんとの共同制作です。 2021年6月に、米国SaaS企業を対象に、PSR(Price Sales Ratio:売上対比時価総額)が30倍超の企業の特徴を考察しましたが、今回は、アメリカに上場するSaaS企業を対象に、”ARPU”という軸で、高ARPU企業と低ARPU企業の時価総額とPSRを比較してみます。 Q. 米国SaaSでPSRが30倍を超える企業の特徴とは? また、時価総額やPSRといった指標に加えて、SaaSビジネス特有の以下の指標についても、ARPUの大小に応じてどのような傾向があるのか、比較していきます。 ・ARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益) ・CAC(Customer Acquisition Cost:顧客獲得コスト) ・CAC回収期間 ”特定の企業”という視点ではなく、“ARPUの大小”という視点で、これらの指標を俯瞰して見てみると、意外な事実が4つ見えてきました。もしよろしければ、皆さんもどのような事実や特徴があるのか、考えながら読み進めてみてください。 この記事では、1ドル=100円($1 = 100円)として、日本円も併せて記載しています。 SaaSで最も大事なことの一つ = 営業・マーケの効率性 特に日本の読者の皆さんの中には、「SaaSはACV(Annual Contract Value:1顧客あたりの平均年間契約額)が大きい大企業にフォーカスすべき」という話を聞いた事がある方もいるかもしれませんが、これは本当に正しいのでしょうか? このような考え方が広まっている背景の1つとして、以下のような実情があるでしょう。

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  • アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。
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