先日10月22日までは、アメリカの長期金利は1.70%台を
突破する勢いでした。
ところが、10月26日から突如として、市場は「スタグフレー
ションへの懸念」を強め、「悪い長期金利の低下」が始まります。
アメリカの長期金利は1.50%台まで低下。
今現実に起きている高インフレに対して、債券&金利市場ははっ
きりと「No!」「このままFRBが後手後手に回り続けるならば、
スタグフレーションが巻き起こる!!!」と回答しているのです。
時代は大きな分かれ道に来ているのかも知れません。
折しも、日本時間で昨夜28日、欧州中央銀行(ECB)は定例の
政策委員会会合を開催しました。
ユーロ圏でも債券&金利市場のトレーダー達は、アメリカと同じ
ように、「ECBはインフレに対して後手後手に回っている!ECB
は2022年9月には一回は利上げすべし」と、ECBを追い詰め
ていました。
この日の会合では、ラガルドECBは「絶妙な玉虫色の発言」に
始終!!
この日の女史は、「一時的」という「マントラ」を一度も使わず、
代わって、「高めインフレは当初の想定以上に長く続く可能性」を
認めました。その一方で、女史は、「2022年9月の利上げ」を
見込む金利市場が「先走っているかどうか」についても、批判を避
けてノーコメント。
かように、今のECBも今後のインフレ見通しついては「確信を持
てないでいる」のです。この日のECBは「玉虫色の発言」に始終
して、「市場との対決」を取りあえずは回避。
こういった「絶妙な玉虫色の発言」は、来週の11月2~3日のア
メリカFOMCにも影響を与えるかもしれません。
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