■本当のお金の使い方
「お金の不安がない人」には共通点がある。それは「お金の稼ぎ方
以上に、使い方が上手である」ことだ。稼いだお金を「貯める」だ
けでなく、正しく使っているのだ。
正しく使えば、使った金額以上のお金が入ってくる。「稼ぐ」と「使
う」の好循環を生み出していけるのだ。これが「お金の不安がない
人」の特徴だ。
「正しく使う」とは、自分の価値を高めてくれるものに使うことだ。
具体的には「健康」「教育」「貢献」「感謝」「経験」の5つだ。
「お金の不安がない人」は、これらに使っているのだ。
この5つにお金を使えば「自己成長」を促す。また「良い人間関係」
を築くことができる。結果的に「使った以上のお金が入ってくる」
ようになるのだ。
★
お金は、無いよりあったほうがいい。理由は、選択肢が増えるから
だ。お金があれば、多くの選択肢から最良のものが選べる。幅広い
経験を通して幅広い考え方ができるようになる。
また、リスクが減る。お金があれば「健康問題のリスク」「老後破
産のリスク」「倒産のリスク」など、今後人生で発生する可能性の
あるリスクに備えておくことができる。
さらに精神的な安定が得られる。お金があれば「衣・食・住」の基
本的なニーズを満たすことができる。これがあれば、安心、安全を
得ることができる。
そして、社会や他者に貢献できる。お金があればより多くの人が幸
せになるために行動できる。貢献する喜びは、他の何ものにも代え
がたい喜びだ。
その喜びを知っている人とそうでない人とでは、人生の充実度に大
きな差が生じる。貢献の機会や貢献した人数が多いほど、心は満た
されていくはずだ。
★
借金には「良い借金」と「悪い借金」がある。良い借金とは、自分
を成長させるために必要な借金や、事業の拡大や発展に必要な借金、
他者に貢献する借金だ。良い借金なら、計画的に返済できる。
悪い借金は、自分や事業の成長に関係ない借金、享楽にふけるため
の借金、他者に貢献しない借金、価値を生み出さないものを得るた
めの借金だ。返すあてがない、または多重債務の状態だ。
良い借金をすすめるのは、まず借金をすれば「覚悟」が決まるから
だ。「借金を返済できなければ、倒産してしまう」「自己破産して
しまう」という危機感を持つ人もいる。
借金の返済は苦しいが、その苦しみを乗り越えれば人間的な成長が
望めると、自分の可能性を信じることができれば、仕事に対する本
気度は増すはずだ。
★
借金をすれば「時間」が手に入る。借金の本質は「時間の先取り」
「未来のお金の先取り」だ。「貯蓄」にこだわると、大幅な時間の
ロスが生まれる。貯まるまでやりたいことが始められない」からだ。
タイミングを逃さないためには「貯蓄ができてから」では遅い。た
とえば、留学を20歳でするか40歳かでは、大きな違いが生まれる。
必要な時には、必要な額の借金をすることが大切だ。
お金は金融機関から借りるべきだ。返済原資は、自分の仕事で得る
利益だ。借金は金融機関からするが、実際は未来の自分から借りて
いるのだ。
借金は、社会的信用にもなる。金融機関から融資を受けられるのは、
事業のビジョン、将来性、経営者の人間性が評価されているからだ。
額が多いほど、経営者として高い評価を得ていることになる。
期日を守って返済実績を作れば、信用が生まれる。きちんと期日を
守って返済していれば、次の融資が受けやすくなる。経営者は、借
金と返済を繰り返しながら事業基盤を拡大していくのだ。
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