『総選挙結果を考える』
総選挙の結果については不思議な納得感があります。詳しくはもう少し分
析してみないといけませんが、直後の感想としては、次のような指摘が可能
と思います。
1)何と言っても、ワクチン接種率が臨界点を超えてコロナ感染拡大が劇的
に低下したことで、自公政権の現状への信任が増えた。
2)反対に、立憲の言う「ゼロ・コロナ」のリアリティは崩壊した。
3)自民党の総裁選が電波ジャックしたことの効果は大きく、岸田氏だけで
なく、党全体のイメージアップにつながった。
4)維新は単なるリストラ政党であり、デジタル、英語、生産性といった真
の改革勢力ではないにも関わらず、依然として都市の納税者心理、つまり行
政というコストセンターへのアンチ心理の受け皿になっている。
5)エネルギー政策については直接の争点にはならなかったが、原発の限定
的再稼働を含めたエネルギー・ミックスについては信任された格好か。
6)石原伸晃氏については、90年代に住専処理で奔走するも、そこで仕事
ができすぎたことで、守旧派との乖離が生じた一方で、改革に踏み込むこと
もできなかった中での悲劇と思われる。また甘利正氏については、TPPの
困難な交渉をまとめた、その日に「スキャンダルで後ろから斬られた」こと
には、今でも釈然としない思いが残る。
7)それでも議席を減らしたとして、岸田文雄氏は低姿勢だが、内心は「望
外の大勝」と思っているはず。その辺のポーカーフェースは、菅+麻生コン
ビよりも、あるいは2Fよりもずっと不気味。
といったところです。まだ、いろいろなデータを集めて分析をしていかね
ばと思っています。(続く)
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