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在外邦人は、なぜ「上から目線」で日本を語りたがるのか 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.678

佐々木俊尚の未来地図レポート
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 佐々木俊尚の未来地図レポート     2021.11.8 Vol.678 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.pressa.jp/ 【今週のコンテンツ】 特集 在外邦人は、なぜ「上から目線」で日本を語りたがるのか 〜〜「20世紀の神話」は今こそ終わらせるとき(第7回) 未来地図キュレーション 佐々木俊尚からひとこと ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■特集 在外邦人は、なぜ「上から目線」で日本を語りたがるのか 〜〜「20世紀の神話」は今こそ終わらせるとき(第7回) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「出羽守(でわのかみ)」というネットのスラングがあります。欧米に在住している日本人が、たとえば「フランスでは○○なのに、日本は全然ダメだ」「スウェーデンではこんなに素晴らしいことが行われているのに、日本人はなってない」など、「欧米では」という論法で日本を批判する言説がいまも非常に多く、これに辟易した人びとが名づけたスラングです。 日本は江戸時代末期に鎖国を終わらせて開国してから、資本主義と民主主義の先進地域である欧米を見習い、ずっとその背中を追いかけてきました。太平洋戦争が終わってからもその構図は変わらず、前世紀までは「とにかく欧米に見習え」というスローガンは多くの場面で成立してきたのは間違いないでしょう。 しかし21世紀に入るころから、欧米という文明のありようそのものが転換点に差しかかっています。ひとつは、欧米を中心としたリベラルな国際秩序が衰退してきていること。テロの多発や強権国家の台頭など現象としてはいろいろ起きていますが、その中でも最も重要かつ問題のあるできごとは、中国の台頭です。

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