先週は、11月2日のオーストラリア中銀、3日にアメリカFRB、
4日にイギリスBOEと、先進国の中銀達が政策発表と記者会見で
立て続けに「市場の利上げ観測」を打ち消しました。
5日にはユーロ圏のECBも利上げ観測を打ち消します。
先週は、この四つの中銀たちが連携して毅然と市場と対決したわ
けです。
オーストラリア中銀、アメリカFRB、イギリスBOE、ユーロ圏
ECBの四中銀たちは、力を合わせて、「市場のインフレ懸念は行き
過ぎだ」、「市場の利上げ見通しも行き過ぎだ」と、強い態度で「大
合唱」したのです。
単独では市場に負けてしまいそうな中銀でも、四つの中銀たちが
結託すれば市場に打ち勝てます。
おかげで、「インフレ懸念は行き過ぎだったかも・・・・」と、短
期金利も長期金利もいくばくか低下しました。
アメリカの長期金利は、節目の1.75%を大きく下まわる1.4
0%台へ急低下。
第三四半期のアメリカ企業の企業業績も改善しています。
この企業業績の改善は、来期も来年も期待できそう。
しかも、アメリカの実質GDP成長率も、第四四半期(10-12
月)に入って急速に改善している模様。デルタ変異種が猛威を振
るっていた第三四半期(7―9月)は、実質GDP成長率も年率で
2.0%台に低下していました
が、第四四半期には実質で8%台へと急回復している模様。名目
に変換すると第四四半期は年率で二桁のGDP成長率が期待でき
ます。
アメリカ株式市場は再び三指数ともに「うなりを上げる」「溶け上
がる」ように上昇します。
折しも、11月・12月・1月は株価が上がりやすい季節です。
今週半ばに発表のアメリカのCPIやPPIは要注意ですが、内外の
株式市場ではおおむねクリスマス・ラリーは続くことでしょう。
ただし、日本株式市場だけは、岸田新政権の打ち出す「補正予算」
への不信感から「方向感のない動き」が続きそうです。
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