生涯にわたる最高指導者の地位
国内外に蒔く波乱の芽どう潰す
共同富裕へ逆行する中国共産党
奈落の底へ突き落とされる危機
習近平中国国家主席は、1953年6月15日生まれである。まだ、68歳だ。来年秋で国家主席に就任して2期10年となる。70歳前で現役を引退するにしては、余りにも政治的に「危険」過ぎる話だ。
習氏はこれまで政敵をことごとく追放してきた。二人の元幹部は、終身刑で獄窓に繋がれている。当然、「反習近平派」は復権のチャンスを狙っている。こういう状況下で、習氏が現役を引退するには危険なのだ。そこで、「終身国家主席」として権力を握って、身の安全を図らざるを得ないのだろう。これが、中国政治の姿であろう。
中国は、中央委員会第6回全体会議(六中全会)の終わる11月11日、「歴史決議」を発表と報じられている。その日は今日だ。いかなる内容になるか不明であるが、大方の見当はついている。習近平氏を「終身国家主席」にするのであろう。あるいは、そういう文言はないとしても、「習近平思想」を絶対不可侵なものと位置づけるのであるまいか。過去2回の「歴史決議」はそのような扱いであった。
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