「石川さん、奥さんを代表選に出そうと若手で話し合っていますから」
枝野幸男代表が辞意を表明した後、国会内のエレベーターですれ違った2回生議員からそう話しかけられた。 厳しい選挙を勝ち上がってきた若手議員にとって、立憲民主党を今後どういう方向に持っていくか死活問題である。
このままの体制では来年の参院選、そして統一地方選挙、さらに次の衆院選で、国民の信頼を得られるか不安だろう。
それは私も同じだ。
立憲民主党が新しくなったところを見せるために、手垢のついていないリーダーで再出発したいという思いは分かる。 そして女性を選ぶという点も間違ってはいない。 男性優位の政界の中で女性リーダーを押し出して戦っていくという戦略も、間違ってはいない。
しかし、一番大切なのは、党の再建についてどういうビジョンを示すかということだろう。
枝野代表、福山哲郎幹事長が辞任し、立憲民主党は新たなリーダーを選ぶ準備に入った。 立憲民主党はもともと、希望の党から「排除」された旧民進党のメンバーが中心となって発足した。 いわば「安保法制反対」が党の柱だったとも言える。 憲法違反という安保法制を許した国会を立て直す、という願いを込めて、立憲民主党という党名を命名したと思われる。
2017年の衆院選では排除された枝野氏の孤軍奮闘がブームを呼び、野党第1党を獲得するに至った。 しかし、今回の衆院選では惨敗してしまった。 理由はどこにあるのだろうか。
先週も書いたが、一つは野党共闘について国民から支持されなかったという点である。 そもそも野党共闘は2015年の衆議院補欠選挙で、初めて実現した。 2017年の衆院選でさらに野党共闘が進み、今回は200以上の小選挙区で野党共闘が成立した。
しかしながら、立憲民主党は小選挙区では議席を積み増したものの、比例区では20以上も議席を減らす結果となった。 小選挙区で一騎打ちの体制を作る戦術は成功だったが、比例票を減らしたのは国民の胸に届く政策がなかったことが原因だろうと思う。
共産党との連携の是非を問う前に、まずは自分たちの政策を再点検することこそが大事なのである。
現在、出馬に意欲を示しているのは大串博志衆議院議員、小川淳也衆議院議員の私と同期当選のお二人と、泉健太衆議院議員、そして女性では西村智奈美衆議院議員の名前が挙がっている。
そこに石川香織代議士の名前が挙がってきていることは光栄ではある。
人生は……
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