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★ 第276回 号外 ★ 【加筆・修正版】「”本物”に触れる、、、その凄み。」

ハリウッドで俳優として生きる! 尾崎英二郎の ”夢” を掴むプロセス
僕は、黒澤さんの画集は持っていますが、 本物の絵を目の前にしたのは初めてだったんです。 画のサイズは決して大きくはないのですが、 その存在感に圧倒されました。 これも、 筆致が凄い。 力強さと、 「描いて、やがて ”映画” にしたい、思いを伝えたい」 という気迫が伝わってきます。 油性の絵の具、水彩の絵の具、ボールペンなど、様々なものを使って、 グイグイと描かれている様子。 この絵の前に描いて、下に写ったのであろう、 あるいは、鉛筆で何度か描いて、消したのかもしれない筆の跡までが紙についていて、 紙が立体的に見えるほどによく判ります。 この映画は、 実は次作『乱』の映画化実現への足がかりとして、作られたと言われています。 『乱』の脚本は、『影武者』よりも前に書かれていたのです。 しかし、あまりにも予算がかかりすぎるため企画は動き出さず、 その間に構想が生まれたのが、 黒澤作品の時代劇の中で、唯一、実在の戦国武将(武田信玄)を描いた『影武者』です。 しかし、 この作品も、構想が実写化に至るまでに困難を極めました。 東宝が提示した総予算と黒澤プロ側が考えた予算案に、数億円もの開きがあったのです。 1980年代でも「10億円」を優に超えたと言われる映画の予算を集めるまでの間、  「この”影武者”に託した私のイメージも、また誰の目にも触れずに葬られるのか!」 と、たまらなくなった黒澤監督は、 フィルムでなくとも、動かぬ画であろうとも、世界の人たちに見てもらいたい、、、 その一心で、この1つの映画の実現に向けて、”200枚” を超える絵コンテを描いたといわれています。

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  • ハリウッドで俳優として生きる! 尾崎英二郎の ”夢” を掴むプロセス
  • 海外ドラマ『The OA』『高い城の男』『DC レジェンド・オブ・トゥモロー』『MARVEL エージェント・オブ・シールド』『エクスタント』『ヒーローズ』、映画『硫黄島からの手紙』や『ラストサムライ』に出演した俳優尾崎英二郎が、人生の「壁」を突破するために何を実践したのか?挫折に負けない心の作り方、大切な人脈の築き方、英語克服法、緊張との闘い方など、自身の経験をもとに語る。 「夢は実現できる!」進路に悩む中・高・大学生や、仕事の閉塞感を打破したいと感じている社会人に、“無名”から米国ハリウッドでキャリアを積み上げていく姿を通してメッセージを送る。
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