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『 田中優の未来レポート 』
第247号/2021.11..15
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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荒ぶる惑星の下のガラス細工(上)
私はもちろん地球環境問題を気にしている。だから地球温暖化問題を気にしていてその解決策をいろいろ考えて模索している。よくこういうのを「地球に優しく」などと表現していたりするのだが、実のところ、その対象は地球などと言うような大きなものではない。というのはこの温暖化に遭ったとしても絶滅するのはせいぜい人類を含む多くの生物に過ぎず、地球という惑星自体が滅びるわけではない。そう考えると、如何にヒトが思い上がっているかがわかる気がする。人類が直面しているのは、恐竜が絶滅したのと同じような絶滅の危機で、惑星自体の話ではないのだ。
そう思って見てみると、実に小さな事件だ。知能が発達していて自分では地球という惑星の主人だと勘違いしているだけの生物の一つの種が代替わりを拒んでいるだけのことなのだから。しかしヒトという種はそんな勘違いをしてしまうほどに発達したのは事実だ。交通手段を発達させて、その種の一つのヒトだけが世界中を見て回ることができた。歴史を持ち、様々な科学を解明して理解できる範囲を相当大きくした。字すら読めればほとんどのことのわかった事実を理解し、共有することもできる。ところがその種は同じ種の中に「経済格差」という名の格差を作り出した。これが結局は全体を滅ぼしたのかもしれない。同じ種の中のほんの一握りの部分が全体を圧するほどに豊かになり、その握った利権という名の権力のために、他のすべての生命の存在が滅ぼされようとしているのだ(図1)。
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00003/102600025/
図1 温暖化の現状
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