●国会議員の国税に対する圧力はあるのか?
国会議員や地方議員などから、国税に対する圧力はあるか
と聞かれると、「ある」ということになります。
税務調査などで多額の追徴税を払う羽目になった納税者が、
知り合いの議員を頼って、国税に口をきいてもらおう、と
いうことです。
そして、実際に政治家の圧力によって納税者の税務調査に
手心を加えることもあります。
たとえば、少し古い話ですが、こういうことがありました。
1990年に、香川県内の紙容器製造会社の税務調査で、
約1億5百万円の申告漏れが指摘されました。
この紙容器製造会社は、売上を除外したり、タイムカード
の操作で人件費を水増しするなどの悪質な課税回避行為が
ありました。
そのため、重加算税や青色申告取り消しなどの重い措置が
取られることになっていました。
しかし、当時自民党だった月原茂皓氏から国税庁に要請が
あり、高松国税局は会社側と協議し、申告漏れ額は約6千
万円にまで減額されました。
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