とうとう、アメリカでは高インフレが火を噴き始めました!
11日発表の「10月の消費者物価指数(CPI)」は、総合では前
年比6.2%、コアでは前年比4.6%。市場予想を上回って、大
きく上昇です! なんとなんと30年ぶりの高さ。
さらに、前月比の総合CPIは0.9%もの高さ。総合は、年率に
なおすと「二桁の延び」!
さらにさらに、5日発表の「アメリカの10月の雇用統計」では、
平均賃金の上昇率は4.9%もの高さ。
賃金とインフレのスパイラル的上昇はもう既に始まっている模様。
「高めのインフレは一時的」どころか、「高めのインフレは加速
している」のです。そして、このインフレは放っておくと「長く続
くしつこいもの」になりそうなのです。
これでは、もう「高めのインフレは一時的」とか「市場のインフレ
懸念は行き過ぎ」とかを、中銀たちが悠長に大合唱している場合
じゃないです!!!!
バイデン大統領の支持率はここのところ40%へと急落。
インフレをなんとかしなければ、来年の中間選挙では民主党は大
敗してしまいそう。
政治面からも、パウエルFRB議長はインフレ抑制政策へ動かざる
を得なくなって来ています。
12月14~15日のFOMCでは、パウエルFRB議長は「イン
フレ抑制」へと動くことでしょう。
さて、
今の債券市場は、「口裏合わせの大合唱」までするようになった中
銀たちを全く信用していません。
国債市場では、ヘッジファンド達が集まって「インフレ自警団の
ようなもの」が結成されているような気配さえあります。
今の国債市場は乱高下が激しくて、普通のトレーダー達は近寄れ
なくなっていて「極端な薄商い」に陥っているのです。
「極端な薄商い」の中では、ちょっとした衝撃でも金利はさらに
大きく乱高下しやすくなります。
12月FOMCでは、パウエルFRBは、「インフレ自警団のような
もの」に追い詰められるかのように「テーパリングの加速」と「利
上げ見通しの前倒し」を発表してくることでしょう。
この日、FRBがインフレ抑止に動けば、長期金利は急騰して、ア
メリカ株はそこそこ大きな調整へ。
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