習近平に課された二つの荷物
GDP世界2位のカラクリは
国運がかかる脱炭素への実現
「台湾問題」間違えば命取り
中国共産党は、鳴り物入りで第三回の「歴史決議」を行った。過去二回は、毛沢東と鄧小平のまとめたものだ。いずれも終生の政治的実権を保証するものになった。そこへ登場したのが今回の習近平氏だ。これまでの経緯から判断すれば、習氏も「終身皇帝」を宣言する形になった。
「歴史決議」のコミュニケでは、最後に次のように結んでいる。
「中国共産党は中華民族の千秋の偉業を志してから100年で、まさに最盛期を迎えている。過去の100年、党は人民、歴史に優れた回答を出した。今、党は国民を団結させてリードし、第2の100年の奮闘目標を実現する新たな試験に向かう道に踏み出した」
習近平氏が担うこれからの中国は、経済や外交の面で大きな壁にぶつかることは確実である。毛沢東が説いた「実践論・矛盾論」によれば、過去の矛楯がこれから噴出し、それと向き合わなければならないのだ。逃げも隠れもできない。習氏は、その矛楯と格闘する大役を自ら担うと決断したのだ。
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