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習近平の「ジレンマ」、経済失速が大きな負担 台湾侵攻の余裕はない

勝又壽良の経済時評
  • 2021/11/18
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習近平に課された二つの荷物 GDP世界2位のカラクリは 国運がかかる脱炭素への実現 「台湾問題」間違えば命取り 中国共産党は、鳴り物入りで第三回の「歴史決議」を行った。過去二回は、毛沢東と鄧小平のまとめたものだ。いずれも終生の政治的実権を保証するものになった。そこへ登場したのが今回の習近平氏だ。これまでの経緯から判断すれば、習氏も「終身皇帝」を宣言する形になった。 「歴史決議」のコミュニケでは、最後に次のように結んでいる。 「中国共産党は中華民族の千秋の偉業を志してから100年で、まさに最盛期を迎えている。過去の100年、党は人民、歴史に優れた回答を出した。今、党は国民を団結させてリードし、第2の100年の奮闘目標を実現する新たな試験に向かう道に踏み出した」 習近平氏が担うこれからの中国は、経済や外交の面で大きな壁にぶつかることは確実である。毛沢東が説いた「実践論・矛盾論」によれば、過去の矛楯がこれから噴出し、それと向き合わなければならないのだ。逃げも隠れもできない。習氏は、その矛楯と格闘する大役を自ら担うと決断したのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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