■HSPの“感じる才能”とは?
HSPとは、敏感気質の人のことだ。彼らは鋭い感覚に恵まれてい
る。感じる才能があるのだ。ところが、誤解されていて、本人たち
が戸惑ったり、孤独や困惑を感じたりしている。
原因は敏感な人に対する世間のイメージが、ネガティブなものだっ
たからだ。世間は、彼らを精神疾患、つまり“おかしい人”という
レッテルを貼って恐れているのだ。
HSPが引き起こす強い影響のせいで、不正確な情報が蔓延してい
る。そして、不安症やうつ病と同じような臨床的障害のように思わ
れているのだ。
敏感なために感じる不快な身体症状や、少し変わった痛みを訴えた
だけで、治療が必要な何かしらの病気か障害だと誤解されてしまう。
これは大きな間違いだ。
★
自分がいかに深く、強く考え、感じ、知覚しているかを人に説明し
ただけで「大げさだ」とか「誇張している」と言われた経験がある
人は少なくない。
だが、HSPは素晴らしい才能なのだ。葛藤や孤独感を感じる必要
はまったくない。HSPの人は研ぎ澄まされた知覚能力があるのだ。
その結果、人生経験も豊かになるのだ。
彼らは、情報を感じとったり、分類したりすることができるだけで
なく、それを使ってどうすべきかを考えることも得意だ。つまり、
実社会での問題解決能力も優れているのだ。
医師やセラピストなら、他者の強い感情を受け止めることで、脅威
を感知し、天才の知識や思考を追体験し、クリエイティブな考えを
持つことができる。
さらに、運動感覚が鋭い、人を深く思いやるなどの能力に長けてい
る。HSPの人は、こうした自らの才能に気づき、かけがえのない
自分の感覚を大事にするべきだ。
★
HSPの4つの才能とは「エンパス力」「直観力」「視覚力」「表
現力」のことだ。これらの才能を最大限に伸ばし、自由に引き出す
ことで大きな武器にすることができる。
エンパスが強い人は、感情を読みとる能力に長けている人だ。人に
対する思いやりが強い。この才能を意識的に伸ばせば、面倒見がよ
く頼りになる性格と人助けの志が育まれる。
エンパスは、社会に対して特定集団の権利やニーズを伝える活動を
する優秀なアドボケートになれる。コミュニケーター、医師、ヒー
ラー、交渉人、調停者、セラピストなどに向いている。
インテュイティブな人は直観型HSPだ。ものごとの手がかりや、
サインを感じとり、通常なら見逃されてしまう重要な情報を感知す
ることができる。
直観力がある人が指導的役割につけば重要なトレンドセッターにな
れる。人間関係のバランスを見抜いて計画を立てたり、物事にパタ
ーンを見出したりすることが得意なので、ビジネスに発揮できる。
★
ビジョナリーな人は視覚型HSPという。視覚や視空間認知力が鋭
いため、世界をホログラム映像のようにとらえることができる。す
なわち、物ごとを多面的な角度から見ることができるのだ。
ビジョナリーは、細かいことを捉えることが得意だ。デザイン、イ
ノベーション、想像など、可能性や将来起こり得ることを思い描く
能力に長けている。だから、建築設計の分野で活躍する人が多い。
エクスプレッシブは、表現型HSPだ。彼らは、クリエイティブで、
美や喜劇的要素、悲劇的要素を表現するのが得意だ。また大胆な発
想や強い感情を高い芸術性によって伝えることができる。
彼らは俳優やダンサー、画家、歌手、執筆家として、そうした才能
を生かして人を引きつける作品を作り、人間へのより深い理解に導
いてくれる。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)