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世界の珍現象、日本の長期物価安定の謎 賃上げ原資を内部留保に回す「ペテン師」

勝又壽良の経済時評
  • 2021/11/25
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ガンは労働分配率の低下 働きに見合う賃金が必要 無力化された日本の労組 日本株の魅力は内部留保 世界のサプライショックによって、世界的な物価上昇が起こっている。その中にあって、日本もエネルギー価格の上昇はあるが、物価水準として均せば「さざ波」程度である。依然として、低物価に変わりない。 欧米の金融当局は、消費者物価上昇に頭を悩ませている。日本では、物価が少しは上がって景気が刺激されれば良いという、「期待感」をのぞかせている。日本経済は全く、別次元をさ迷っているが、低物価だけ突出しているのではない。「低物価・低金利・低成長・低失業」の4点セットになっている。これが特色である。 将来の先進国経済が進むべきひな形が、日本に見られるというイメージもある。だから、このままで良いかと思われるがちだが、そうでないことを指摘したい。日本の労働生産性が低い結果でなく、労働分配率が低い「異常現象」である。労働生産性に見合った賃金でないのだ。こういう事実を認識して、「労働に見合った賃金」を受取り、日本経済を正常化させるべきである。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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