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松尾スズキの【のっぴきならない日常】vol.492 HTML特別版(2/2)

松尾スズキの、のっぴきならない日常
松尾スズキの、のっぴきならない日常 / 2021年11月26日発行 /Vol.492(2/2) 「人生に座右の銘はいらない」 読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします! Q.松尾さんの絵が大好きなんですが、買うことって、できるものなんでしょうか?(30歳、女性) A.絵のことを褒められるのは、めったにないので嬉しいです。ヘタの横好きは自覚しているんですが、描いているうちにうまくなれ! と念を込めて描いてます。買うこと? たまに劇場でTシャツを販売したり、キーホルダーを売ったり、来年はまたスタンプを出そうなんてもくろんでますが、絵自体を売るのは、もうちょっと勇気がいりそうです。とりあえず、個展が開けるぐらいには描きためようと思ってます。 Q.ヤフートピックスに書き込む人の気持ちが分かりません。専門家の人たちのコメントはわかりますが、ただの素人が、なんの参考にもならない意見を、どうしてあんなにもエラそうに書き込めるのでしょうか。彼らのモチベーションや、求めるものって、いったい、なんなんでしょうか?(33歳、女性、派遣) A.まったく同じことを思います。ヤフートピックス自体をどんなものか存じ上げないのであれですが、知識をひけらかしたい人、少しでも相手を言い負かした気分になってマウントをとった気になりたい人、というのは一定数いて、そういう人を救い上げる一翼を担っているのがネット社会ってものなのかなと。「匿名で、なんでも言っていいのがネットなんだよ!」と胸を張る人は多いし、そういう場は、まあ必要かもしれませんが、ソースも不確かなまま無責任に個人を攻撃していいとは、わたしは思いませんので、時代錯誤と言われても、そういう人のことを「卑怯者」「3食カレーでも食ってろ」と言い続ける所存です。覚悟もなく後ろから人を殴って、ただで済むと思うなよ、と。 Q.いまの会社に入って13年、大企業なのでこのまま定年まで勤めるつもりでしたが、ここにきて、仕事に集中できなくなってきています。あまり言いたくないですが、飽きてきたのかもしれません。現場が好きだったので出世レースにも参加せず、ずっと現場で働いていて、これまでは幸せだったはずなんですが、コロナで現場仕事が減った途端、仕事の意味というか、自分の人生が仕事だけでいいのか不安になってしまったのが大きいかもしれません。松尾さんは、「表現(やりたいこと)」と「仕事(生活のため)」を区別されていますか? (43歳、男性、会社員)

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  • 有名役者がひしめく「大人計画」を主宰し、芥川賞候補の作家、岸田國士戯曲賞受賞の演出家、現代日本を代表する怪優など、才能が溢れすぎて困っているのに、謙虚な佇まいが魅力的すぎる松尾スズキ。そんな彼のメルマガは、日記、質問&人生相談(もちろん本人が答えます)など読み応えタップリ! これだけのボリュームで月々たったの500円!!
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