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米バイデン、中国の経済苦境を知って強気策 西側同盟国と「大逆転狙う」

勝又壽良の経済時評
  • 2021/11/29
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見えてきた中国経済の困窮度 米が音頭取る五輪ボイコット EUが脱中国へ舵切る理由は 台湾は半導体で足場を固める 去る11月16日の米中のオンライン首脳会談は、3時間半にわたって行なわれた。多くの点で不一致であったと伝えられている。米高官は、この会談について「中国は相当に胸焼けを起していた」と評した。「胸焼け」とは、食後に消化が悪く気分がすぐれないことを指す。中国は、米国から難問を突付けられ苦戦したのであろう。 非公式情報だが、習氏は「世界を米中で二分割しよう」と提案したとされる。これが本当であれば、中国が「守りの姿勢」に入っていることを示している。多分、中国のアジア覇権を認めろというものだ。この提案は、「休戦案」であろう。台湾を中国へ取り戻して、いずれ米国覇権へ挑戦する狙いであることは間違いない。「罠」である。 米国は、米中オンライン首脳会談以後、中国へ積極的な姿勢を取っている。一つは、北京冬季五輪への外交ボイコットである。政府高官が出席しないのだ。もう一つは、台湾問題である。台湾の国際的な認知度を引き上げ、国際機関へ復帰させる狙いである。いずれも、中国にとっては難題である。著しく、中国のメンツを汚される問題であるからだ。これらについては、後で取り上げたい。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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