見えてきた中国経済の困窮度
米が音頭取る五輪ボイコット
EUが脱中国へ舵切る理由は
台湾は半導体で足場を固める
去る11月16日の米中のオンライン首脳会談は、3時間半にわたって行なわれた。多くの点で不一致であったと伝えられている。米高官は、この会談について「中国は相当に胸焼けを起していた」と評した。「胸焼け」とは、食後に消化が悪く気分がすぐれないことを指す。中国は、米国から難問を突付けられ苦戦したのであろう。
非公式情報だが、習氏は「世界を米中で二分割しよう」と提案したとされる。これが本当であれば、中国が「守りの姿勢」に入っていることを示している。多分、中国のアジア覇権を認めろというものだ。この提案は、「休戦案」であろう。台湾を中国へ取り戻して、いずれ米国覇権へ挑戦する狙いであることは間違いない。「罠」である。
米国は、米中オンライン首脳会談以後、中国へ積極的な姿勢を取っている。一つは、北京冬季五輪への外交ボイコットである。政府高官が出席しないのだ。もう一つは、台湾問題である。台湾の国際的な認知度を引き上げ、国際機関へ復帰させる狙いである。いずれも、中国にとっては難題である。著しく、中国のメンツを汚される問題であるからだ。これらについては、後で取り上げたい。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)