第538号
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岩上安身のIWJ特報!
デルタ株拡大、「第5波」のなかで迎える東京五輪の開催決行
懸念される日本の脆弱な検査体制とワクチン接種の遅れ
岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師インタビュー
(その7)
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(その6)のつづき
新型コロナウイルス感染について、エアロゾルによる空気感染が明らかになっ
た。ところが、尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長は、2020年12
月の衆院厚生労働委員会で、エアロゾルの中で比較的粒子が大きいものを「マイ
クロ飛沫」と呼び、エアロゾルと比べて短距離で起こる感染であるため、「実は
三密のところで起きて(中略)いわゆる飛沫が飛ぶということで起きることは間
違いない」と答弁した。
これに対して上昌広医師は、岩上安身によるインタビューの中で、「呆れ果て
た」と述べ、「一番の根幹を間違えたら、もう対応は打てない」と批判した。
上医師によると、エアロゾル感染は2020年2月には指摘されはじめており、202
1年春には学会誌で報じられて「臨床医学の世界でコンセンサスになっている」と
のことである。
上医師は、尾身氏が「金とコストもらっているところ(健康局結核感染症課関
係)に関しては、(三密対策に固執する)忖度発言をずっとしている」一方で、
「それ以外では正論を述べることが問題だ」と厳しく批判した。
上医師は、日本が間違ったコロナ対策を修正するためには、優秀なテクノクラー
ト(技術官僚)に変えるしかないが、「国民はそれを望まない」と述べ、尾身氏
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