…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
第192回 下落した暗号通貨、これからどうなるのか?SNSで投資家が注目する「DeFi」のプロジェクト
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
▼今回の記事
今回もビットコインを中心とした暗号通貨の主な動きについて紹介する。感染力の強い「オミクロン株」の発見でパンデミックが再度悪化するのではないかとの懸念からパニックが発生した。その煽りを受けて、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場全体が大きく下落した。この動きの意味と今後の展開などについて書く。
次にメインテーマとして、11月に入ってからいくつの「DeFi」のプロジェクトが大きな注目を集めているので、これを紹介する。
▼大きく値を下げたビットコインと今後の展開
それでは早速今回の最初のテーマを書く。ビットコインを中心とした暗号通貨の今週の動きについてだ。
この2週間、ビットコインは11月中旬に史上最高値の771万円台を記録して以来、様々なひずみの犠牲となってきた。
26日から27日にかけてビットコインは80万円以上も下落し、80億円以上の資金が流出した。これはWHOが「懸念される株」に分類した「オミクロン株」と呼ばれる感染力の強い新しいコロナウイルスの変異体の発表が原因だ。欧米を中心にパンデミックが再度拡大し、それに伴うロックダウンが引き起こす経済停滞を恐れたパニック売りが引き金となった。
この衝撃は主要な株式にも及び、アメリカのダウ平均も大きく下落し、一時は1000ドルを越える下げとなった。日経平均も27日には940円下落した。しかしながら、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場の戻りは株式よりもずっと早く、29日の時点では660万円近くと「オミクロン株」のパニックで暴落する以前の水準まで回復している。
●この暴落で分かったこと
最近特にビットコインは、株式などの既存の資産に対するリスク回避の手段として好まれる傾向が強かった。最近予想以上にインフレが亢進しているので、それによる資産価格の下落リスクを回避しようと、ビットコインなどの暗号通貨が買われたのである。そのため株式相場が弱気になるとビットコインの相場は上昇するというように、両者は逆相関する関係が見られた。
しかしながら今回の「オミクロン株」の発表に伴うビットコインの下落は、ビットコインなどの暗号通貨が、リスクを回避するための安全な避難所として受け入れられるには至っていないことを示唆した。むしろこれまでのように、ゴールドや米国債、また円や日本国債などの伝統的な資産が避難場所としていまだに好まれていることを示した。
しかし一方、株式などに比べビットコインの相場の回復はかなり早く、29日には暴落前の25日の水準を回復しつつある。これから市場最高値の770万円台付近を目指す展開になるのではないか期待する声も大きい。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)