第189号(2021年12月3日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもお読みいただきありがとうございます。
また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。
さて、今週号のメルマガですが、
まず【1】のコーナーでは、今週から
【Bossのためのコミュニケーション術】
についてお話しします。
プロフェッショナルとして仕事をしていて、ある時、これまでの功績が認められてBossになる。
そのような経験をされた方も、そしてこれからそうなっていく方もいらっしゃるかと思います。
これまでスタッフとして働いてきましたが、今日からは自らがスタッフを抱えて仕事をする立場になった際、
きっと張り切った気持ちになるかと思います。
でも、これまでとどう違うのか?
いくつか要素はありますが、その中でもひときわ大事なのが、
『コミュニケーション術』です。
今回からは【新しい役割・役職において秀でたリーダーシップを示すにはどうすればいいのか】について、
交渉・コミュニケーション術から解き明かしていきたいと思います。
その内容は、本編をお楽しみに。
次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。
一つ目は【コロナウイルスのオミクロン株の広がり】です。
11月24日に南アフリカでコロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株への感染が発表され、
再度、世界をコロナショックに陥れました。
オミクロン株の正体(感染力や毒性など)についてはまだ明らかになっていないものの、
12月2日現在、感染拡大は24か国におよび、欧米各国、そして日本も水際対策の強化に乗り出しました。
年の瀬にまたコロナウイルスが緊張を与える状況になっており、懸念しております。
2つ目は、【台湾情勢と中国が世界に仕掛ける戦い】についてです。
先週号でも触れた中国が関連する『国際情勢における緊張要因』ですが、
台湾を舞台に、今週の国際情勢を動かしています。
特に脅威を与えているのが、【サイバー部門における急速な“浸透”】と
【非軍事的行動による戦争といわれる“ソフトな戦争”の徹底的な実行】は、
安全保障コミュニティがこれまでに予測していたレベルを遥かにしのぐレベルになっているようです。
そして、アメリカ軍でさえ、その運用にまだ確信が持てないとされる、極超音速ミサイルの能力が、
想像をはるかに超えるレベルにまで高まっているという分析が問う、中国の“意図”はどのようなものでしょうか?
そして気になるのが『中国は台湾への侵攻の準備が整った』とする情報です。
一部では『中国には台湾への侵攻を実行する実力はない』とする見解もありますが、同時にこのような情報も存在します。
もしかしたら、中国お得意の『超限戦』による情報操作を通じて恐怖を作り出し、
台湾内部での分裂を引き起こすという作戦かもしれませんが・・・。
今週号ではこの問題について【2】のコーナーでお話ししたいと思います。
3つ目は【孤立を深めるミャンマーとアフガニスタン、そして中国の影】についてです。
9月の国連年次総会のころに触れた両国(ミャンマーとアフガニスタン)の国連代表部大使問題ですが、
国連としての決定は信任状委員会での議論を受けてなされることが決まり、先送りされていました。
その信任状委員会が12月1日に開催されましたが、議長を務めたエネストロム国連大使(スウェーデン)曰く、
『協議において結論が出ず、委員会としての“正統性”の判断を留保する』ことになったようです。
結果、共に現任の大使(前政権によって任命されている国連大使)が引き続き国連大使の座に留まることになりました。
理由は、タリバン政権(アフガニスタン)および国軍による暫定政権(ミャンマー)を承認する動きが
国際社会で広がっていないことで、両政権の国際法上の正統性が担保されていないという判断があったようです。
結果として、国際社会からの孤立が続く両国をめぐる状況はより混乱を極めるという印象を受けます。
とはいえ、この両国を背後から支え、自国の影響力を高めているのが、中国(とロシア)です。
両国とも信任状委員会の常任理事ですが、おそらく新政権をサポートする方向に投票したのではないかと思われます。
本件については、今後もいろいろと分析を加えますので、またの機会にお話しします。
今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)