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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 101
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、城市大脳についてご紹介します。
城市大脳とは、クラウド上で動く公共向けアプリケーション群の総称で、アリババが自社のアリクラウドの活用例として、杭州市に城市大脳サービスを提供したのが最初です。
どのようなアプリケーションを開発するかは、その都市が抱えている課題次第で、杭州市の場合は交通渋滞の解消のために、交通監視カメラの映像解析や交通信号のリモート制御などの仕組みが構築されました。また、新型コロナの感染リスクを判定してQRコードの色で表示する健康コードも城市大脳上で動いているシステムです。
このような、都市に設置されたIoTセンサーからの情報を、クラウドコンピューティングで処理をして、都市内のさまざまな機器に指令/命令を出すという城市大脳は、この他、防犯、住民サービス、医療管理などにも使われています。市民はひとつのQRコードを見せるだけで、すべての市民サービスが受けられるようになります。
城市大脳と同様のシステムは、百度やテンセントも開発をしており、このような城市大脳などのシステムを活かした都市は「スマートシティー」と呼ばれるようになっています。現在中国では、500以上の都市が、スマートシティーに対する計画を立案/実行していると言われます。
今回は、スマートシティーの基礎ともなる城市大脳についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 101
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▼目次▼
交通渋滞を交通信号を制御することで解消。都市の頭脳となる城市大脳が進めるスマートシティー構想
小米物語その20
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