弥勒人(みるくんちゅ)その5

【サイキック能力】 サイキック能力というと、特別な人にしか使えない、特別な能力だと思ってしまいますよね。 僕もそう思っていました。 そして、僕はそんな能力には興味がありませんでした。 そんな子供騙しではなく、確実に着実に地に足を着けて生きることこそ、真(まくとぅ)の生き方だと思っていたからです。 そんな魔法を使うよりも、人間には真の力が存在し、その能力の方が素晴らしいと思っていたのです。 ですから、超能力とかサイキック能力を身につけたいと思った事はありません。 もちろん、そのような特殊な能力を否定しているわけでもありません。 僕の師匠であり、心の父親でもあるたんぽぽおじさんは、特殊な能力の持ち主でした。 まるで蜘蛛の巣を取り払うように、痛みを取り払っていたのです。 そして、その人にピッタリの言霊を発してその人の心の波動を整え、その心の波動に共振共鳴して、その人の病気も回復に向かうのでした。 それは特別な能力だと僕は思っていました。 ある時、たんぽぽおじさんに尋ねたことがあります。 「どうやったら先生みたいに人を癒やすことごできるようになりますか？」 すると、たんぽぽおじさんは応えました。