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第193回 なぜ暗号通貨は暴落したのか?分散型オンラインギャンブルの概要 その1
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▼今回の記事
まず今回も、ビットコインを中心とした暗号通貨の今週の動きについて紹介する。暗号通貨は先週以上の勢いで下落した。その理由を書く。次にメインテーマとして、ブロックチェーンを基礎にした「分散型オンラインギャンブル」の概要を紹介する。
▼クラッシュした暗号通貨の相場
やはり先週の際だった動きは、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場全体の暴落であろう。その前の週にも相場はかなり下げたが、先週はそれをはるかに上回る下落であった。暴落は12月3日から始まり、5万7000ドル(約640万円)から一挙に4万5000ドル(約504万円)まで下落した。14.2%の大幅な下落である。
さらに、イーサリアムなどの他の暗号通貨も急落した。暗号通貨の全体的な時価総額は、12月3日の2.6兆ドル(約291兆円)から4日の2.07兆ドル(約231兆円)へと急落した。先月の最高値の時価総額は3兆ドル(約336兆円)を超えていた。いまは少し値を戻し、4万9000ドル(約550万円)近辺で推移しているが、以前として低調な相場が続いている。
●暴落した理由
暴落の原因は複合的であり、ひとつではない。次の3つの要因が引き金になったようだ。
1)「FRB」のテーパリング可能性
ひとつは「米連邦準備制度理事会(FRB)」のテーパリング懸念だ。周知のように「FRB」は、米国内で深刻になりつつあるインフレに対処する必要から、量的金融緩和のために実施していた債権の購入を大幅に縮小し、金利を前倒しで引き上げる方向に動いている。
金利の引き上げは金融商品の利回りを上昇させるため、投資は暗号通貨から引き抜かれ、金融商品の市場に向かう。この結果、暗号通貨の相場は下落することになる。悲観的な投資家の一部は、テーパリングは、ビットコインや暗号通貨のブームを打ち砕くかもしれないと警戒し、ビットコインの価格が1万ドル(約112万円)を下回る可能性があると警告している。
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