中国経済「バブルと共に去りぬ」、これからの苦難期に「羅針盤なし」
仇になった自信過剰
引き金引く中国恒大
低成長に我慢しない
今後5年が最悪期へ
中国は、有頂天になっていた。昨年のGDPは、パンデミックを引き起した国でありながら、主要国では唯一のプラス成長(2.3%)を達成した。今年1~3月期も前年同期比18.3%を達成した。米国よりも経済パホーマンスが高いことから、「衰退する米国、成長する中国」と怪気炎を上げて、「戦狼外交」に磨きを掛けた。
習近平氏は、「成長する中国」という前提が揺るがないと見て、春以降に強気の政策を取り始めた。不動産開発企業の過剰債務の整理に着手したのだ。過剰債務を抑制すべく企業財務に三つのルールを課し、これを満たせない企業へは融資規制させた。この貸出規制に抵触したのが、業界2位の中国恒大である。
中国恒大がヤリ玉に上がった裏には、国有金融機関とコネを使って急成長したのでないか、という汚職捜査も始まっていた。最終的には現在、中国人民銀行まで調査が入っている。中国恒大問題は過剰債務だけでなく、こうした融資を実行した側の「闇の部分」まで炙り出されよとしている。
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