アメリカの高インフレは今後とも長く高く続きそう。
こういった高インフレを抑え込む為には、FRBが政策金利を中立
金利以上にビシバシ引き上げて金融を引き締めることが是非とも
必要です。
そして、ここがとても重要な点なのですが、
今のアメリカの政策金利の中立金利は、今年9月時点では「2.0
~3.0%あたり」。ただし、この中立金利、今後はもっと上方へ
引き上げられて3.0~4.0%(?)になる可能性が高い!!!
加熱し過ぎる景気をクールダウンさせるには、パウエルFRBは、
政策金利を中立金利の「2.0%~3.0%」よりもはるかに高い
水準にまで急いで引き上げる「必要」に迫られているのです。
一回の政策金利の引き上げ幅を0.25%とするならば、これは
回数に直すと「8回~12回よりも遙かに多い引き上げ回数」で
す!!!
これが、後手後手見回り過ぎたFRBが直面している「厳しい現実」
です。
パウエルFRBは、この厳しい現実に直面して「内心はとても穏や
かでは無い」「内心はパニックに陥っている」はず。
市場もこの「厳しい現実」を知ってしまったら、大混乱に陥ること
でしょう。
ところが、今現在の金利先物市場さえも、来年の利上げに関して
は「50%以上の確率で、利上げを3~4回見込む」程度の「のん
びりと間違っている」状態。
ここに、パウエルFRBにとっては当面は「しらばっくれて市場を
騙し続けられるチャンス」「演技を続けられるチャンス」がありま
す。
大統領とFRBが「楽しいクリスマス・ラリーを演出したい」と願
うならば、この「内心のパニック」を市場に決して見透かされない
ように名演技を続けることが、来る12月14~15日のFOMC
の「至上命題」「最重要課題」です。
はたして議長は「パニックを隠し通す」ことが出来るのか????
記者会見で「パニック」が少しでも見透かされるようでしたら、そ
れを境に市場は調整を開始することでしょう。
かくして、 この年末年始の内外の株式市場は、10~20%くら
い上昇する可能性もありますが、その一方で、反対に5~10%
調整しても不思議では無い状態なのです。
来るFOMCでは、「テイパリングは加速されて繰り上げ完了する」
ことは、既に既定路線で市場はこれを織り込み済。
問題は、今後の「ドットプロット(利上げの分布図)」部分です。
このドットプロットで、
・議長が名演技でしらばっくれて「市場の想定の範囲内」に納め切
るのか、
・それとも、時の権力者:バイデン大統領におもねることは止めて、
議長はしらばっくれながらも「少しだけ市場予想よりもタカ派寄り」
に修正してお茶を濁すのか?
・あるいは、議長が記者会見で「内心のパニック」を市場に見透か
されてしまって「しどろもどろの前代未聞の失敗記者会見」にな
るのか、
今年「最後で最大の見せ場」が、すなわち、「パウエル議長のオオ
ボラ噴きの大舞台」が、日本時間で明日の夜中に始まります!♪
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