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言いすぎか!!
弁護士北村晴男 本音を語る
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Vol.131
2021.12.15
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目次
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【1】 『独裁者の意のままに操られてどうするのか!?』
【2】 『北村晴男の"素"』
【3】 『番組出演予定
イベント情報』
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【1】 『独裁者の意のままに操られてどうするのか!?』
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WHOは習近平氏に忖度したのか
「オミクロン」と世界保健機構(WHO)が新たな変異株を命名したことで、「WHOが中国に配慮したのでは」との疑念が生じている。
これまでWHOは、コロナウイルスの新たな変異株が発見される度に、名前にギリシャ文字のアルファベットを順番に使用していた。
ところが、ここに来て2つ飛ばして命名したのだ。
1つ目は「Nu(ニュー)」。英語の「New(新しい)」に間違えられる恐れがあるために使用しなかったと説明。これは理解できる。
だが、問題となっているのは2つ目の「Xi(クサイ)」。WHOは「『Xi』は一般的な姓であることから使用しなかった」と説明。だが、「Xi」を使用しなかったのは中国の習近平国家主席の英語表記がXi Jinping(シー・チンピン)なので、発音は違うが表記が同じために「習近平氏に忖度して使用しなかったのでは?」と一部メディアが指摘した。
これに対してWHOは、「いかなる文化、社会、国家、地域、職業、民族に対しても不快感を生じさせることを避けるため」と回答した。これは、上記指摘を認めたに等しい。
おかしな話だ。「シー・チンピン」と名付けるわけではない。発音はまったく違う。「Xi」という表記を見て、「習近平氏が怒るかもしれない」と考えて使用しなかった可能性が高い。
全世界にはさまざまな名前の人がいる。「文化や社会、地域などに配慮した」というのなら、ちょっと発音が似ていたり、表記が同じものはいくらでもある。
今回のテドロス・アダノム事務局長の判断は、不合理極まりない。習近平氏への配慮以外、何ものでもない。昨年、「武漢ウイルス」の名称を抹殺したのも同様の配慮によるものであった。
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独裁者は、同じ行動をとる
日本大学の田中英寿前理事長にもまったく同じことが言える。
田中氏は、相撲部の監督時代、どうやって学生たちを教育していたか、自著に記しているという。
「チームの融和の大切さ」を学ばせる目的で、「スペシャル教育」と名付けた指導を行っていた。
その指導方法が、実にくだらない。
食堂にコーチや部員たちと一緒に入る。すると、監督に気を使う生徒もいれば、まったく気を使わずに自分たち数人だけでヒソヒソと話をしている者もいる。このようなまわりに気を配らずに自分たちだけでかたまっている部員たちには試練を与える。
どういう試練かというと、10〜20人で一緒に食堂に行き、1円も勘定を払わずに標的となる部員たちを置き去りにする。
これを繰り返した結果、部員たちは食堂に入る度に、我先(われさき)に監督のまわりに陣取り、監督の言動に気を配り、トイレに行っても入り口でおしぼりを持って待つようになる。学生たちはそう変わっていったという。
これを田中氏は自慢げに「チームの融和の大切さを彼らは学んだ」と書いている。
実にくだらない。だが、古今東西(ここんとうざい)、独裁者のすることは同じ。習近平氏と、ピッタリとつながる話。
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