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2021年12月17日号(Vol.191)-Bossのためのコミュニケーション術(3)&イラクからの米軍撤退と国際情勢

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第191号(2021年12月17日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもお読みいただきありがとうございます。 また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。 おかげさまで本メルマガが【まぐまぐ大賞2021 キャリアアップ部門】で 何と【第1位】に輝く栄誉にあずかりました。応援ありがとうございます。 これからも頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今週号のメルマガですが、 まず【1】のコーナーでは、今週も引き続き 【Bossのためのコミュニケーション術】についてお話しします。 これまで『新しい役割の下、いかにリーダーシップを効率的に発揮するか』という方法・心構えの一つとして、 【存在するworking cultureを尊重して臨むこと】、【Micromanagementを慎むべきこと】に触れました。 今回はこのシリーズの最終回となりますが、残りのポイントについてお話いたします。 その内容は、本編をお楽しみに。 次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。 一つ目は【米軍戦闘部隊がイラクから完全撤退をしたこと】です。 まだ、イラク国軍の訓練のための要員は残留しますが、 ホワイトハウスによる『イラク国軍はもう十分治安維持を行うことが出来る』という言葉とは裏腹に、 アメリカの力の重しが一気に外れることで、国内で眠っていた過激化が活動を再開し、 イラク国内はアフガニスタンの二の舞になるのではないかという見方が多数です。 実際にバグダッドをはじめ、モスルなどでもISによる襲撃事件が多発し、多くの死者を出すなど、 撤退直後から、すでに計算がくるっています。 今後どうなるのでしょうか?【2】のコーナーでお話いたします。 2つ目は、【韓国政府によるTPP加盟申請の方針】についてです。 このニュースを聞いた際、素直に頭をよぎった疑問が 『なぜ今なのか?』という内容でした。 サムソンをはじめ、国際展開している韓国企業はそれなりにあり、 TPP下でのルールの適用もさほど困難ではないだろうと思われますが、なぜ今まで待ったのか。 3つ目は、先週号で扱った【ウクライナをめぐる国際社会の動き】についてです。 今週に入り、EUが、ロシアがウクライナに侵攻した場合、経済的な制裁を強化すると発表しました。 しかし、EUのこのスタンスは、必ずしも一枚岩とは言えず、新政権が誕生したドイツは、 ドイツとロシアの間に敷設されたノードストリーム II(天然ガスパイプライン)の稼働開始へのプレッシャーと、 ロシアによる強権的な振る舞いへの懸念(特に人権問題)との板挟みになっているようです。 アメリカのブリンケン国務長官も、ドイツ政府に対してノードストリームIIの稼働をしないように強く申し入れていますが、 ドイツ政府は明確な返答はしていません。特に、欧州で広がる天然ガス価格の異常な高騰とエネルギー危機に直面している中、 ロシアからの追加供給を可能にするはずのパイプラインの稼働開始は魅力的に映っていることでしょう。 しかし、同時にこれはドイツのみならず、欧州全体にとっての地政学リスクとも捉えることが出来、 2014年のウクライナ危機の時のように、ロシアがパイプラインを閉じるという戦略的なカードを与えることにもつながります。 今のところ、プーチン大統領がウクライナへの侵攻を命じるとは考えていませんが、 すでに10万人近い部隊が国境地帯に集結・展開されていることを考えると、 偶発的な衝突が大きな軍事的な衝突につながりかねない危うさもあります。 さて、今後どうなることでしょうか? しっかりと状況を見ていきたいと思います。 今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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