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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 103
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、興味ECについてご紹介します。
この興味ECというのは説明するのが難しく、うまくご説明できるかどうか不安に感じています。
従来のECは、台所洗剤のように「必要だから買う」に適した構造になっていました。
ところが、最近増え始めている商品の紹介のショートムービーを制作して、TikTokなどで配信をして商品を売る興味ECは、購買欲を刺激して「欲しいから買う」に適した構造です。
特に大きいのが、アリババのEC「淘宝網」が、今年2021年4月からショートムービーに正式対応をしたことです。今まで、商品詳細ページの商品紹介にはテキスト+写真というのが常識でした。日本のアマゾンなどもそれが主流だと思います。
ショートムービーに対応したことで、タオバオの商品紹介にショートムービーが使われる例が増えています。その方が、商品の特性が伝わりやすいからです。
それだけではありません。作成したショートムービーは、中国版TikTok「抖音」や快手、小紅書などにそのまま展開ができます。そこで、商品に興味を持った人はショートムービーをタップするだけで購入画面が現れ、商品が購入できる仕組みができあがっています。
今、中国の小売販売業者は、タオバオでの販売を中心に、ショートムービーコンテンツを制作し、これを抖音などに展開して販売機会を広げるという手法をとるようになっています。
このようなショートムービー、ライブコマースで販売をするのは、台所洗剤のような「必要だから買う」という商品ではありません。商品に特徴があり、ショートムービーにより興味を持たせ、思わず購入してしまいたくなる興味ECになりつつあります。
今回は、この興味ECがどのような仕組みで行われているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 103
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