No.498 (2021年12月19日発行)
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鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編
パチンコ依存者の話を聞いてノイローゼになりかけた私が株式投資について思うこと
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パチンコ依存者たちのことを書いた書籍『どん底に落ちた養分たち』で、私は依存症に落ちた人たちの話を何人も聞いて回ったのだが、彼らの話を聞き回っているうちに私は日に日に気が重くなり、最後はノイローゼになりかけた。
私はむざむざ金をドブに捨てるような場所に行きたいと思わないし、そんなところで金を使いたくないという気持ちがある。さらにパチンコは勝率の悪いゲームだし、のめり込めばのめり込むほど地獄に落ちることも理解している。
実際、彼らはパチンコで日常生活が成り立たないまでに金を使って、生活破綻してしまっている。パチンコはやったらいけないと思いつつ、引き寄せられるようにパチンコ店に向かって生活費を吹き飛ばして万引きして逮捕された女性もいる。
「そういう人がいる」というのは、取材するまでは頭で知っていたが、実際にそのような人たちの話を聞くようになると、自分とはまったく違う金の使い方や考え方をする人たちの言葉が私の頭の中に渦巻いて離れなくなった。
自分とまったく金銭感覚の違う人の話を聞いていると、受けるストレスがとても大きいことにその時に気づいた。
「遊んで食べていけるかもしれないと夢を見た」「借金を抱えて返し終わると何年もかかると思ったのでギャンブルで一発賭けてみた」「パチンコで負けて生活費がほとんどなくなってしまったので、最後の勝負に出た」……と、彼らは淡々と言う。
私は「成就する見込みの薄い夢を見るくらいなら堅実に働いて貯めよう」と考えるし、「借金があるならギャンブルから足を洗おう」と考えるし、「生活費がほとんどなくなったら残っている金を節約して使おう」と考える。
彼らは私と真逆だった。彼らは金がなくなればなくなるほどそれがエンジンになってますますパチンコに没頭し、最後には有り金すべてを失う。「自分ならそうしない」ということを彼らは普通にやる。
だから彼らの話を聞き回っているうちに、私は危うくノイローゼになりかけた。考え方がまるっきり違ったのである...
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