パウエルFRBは、12月FOMCの金利見通しを、金利先物市場
の「のんびりと間違った金利予想」に「これ幸い」と追随、「来年
の利上げはおよそ年三回程度」としました。
記者会見も成功。議長は上手にしらばっくれて、「内心のパニック」
を市場に見透かされることはありませんでした。
アメリカ時間で12月15日当日は、アメリカ株式市場は「大幅
上昇」で反応。翌16日の日本株式市場もこのアメリカ株式市場
に追随して、「爆上げ」で反応しました。
しかしながら、
15日当日の「大幅上昇」は、よくよく調べてみるとその内実は、
「FOMC後の下げ」に賭けていた投機筋が、想定外の上昇に踏ま
れて、「売りポジション」を強制的に解消させられたことから起き
ていました。やはり、彼ら投機筋は「下げ」に賭けていたのです。
ですから、パウエル議長の「大芝居」が効力を発揮できたのは、
「踏み上げの起きた」わずか1日だけ。
翌16日から、アメリカドル国債はさらに買い進められて、長期
金利は再び1.40%台まで低下。一時は1.30%台を付けまし
た。イールドカーブもフラット化したまま。
近い将来のアメリカ経済について「暗い見通し」を示します!!!
これは、ドル国債の金利市場が、
「パウエルFRBは、来年三回利上げするも途中でインフレ退治を
放棄して高インフレを放任。アメリカ経済は近いうちにスタグフ
レーション的な状態に陥って、成長はスローダウンする。」ことを、
大変警戒し始めたことの現れでしょう。
16日から、内外の株式市場は弱含みに転じて、調整局面入りへ。
今週号の貞子第一メルマガは、2022年の内外の株式市場を予
測しました。
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