2021年 第 51号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。金曜の夜のメリークリスマス。
皆様が、少しでも穏やかで素敵な時間を過ごしていますことを!
僕は、明日の大阪の〈緊急シンポジウム コロナワクチンを考える in 大阪〉
の準備で忙しない夜です。
ワクチンを考える会ではありますが、グランキューブ大阪は感染対策ばっちり。
今日もスタッフ全員で、感染対策の確認をし合いました。
明日来られる方は、安心して来てください。
先週のメルマガで僕は、この1週間の報道は、梅田のクリニック放火一色に
なるであろう、と書きました。日曜日。堂島で会議があり、僕はあのビルの
前を通った。現場で悲しみに触れ、息苦しくなった。
事件当日、このクリニックでは復職に向けてのプログラムを行っていたそうだ。
正式には、「リワークプログラム」という――うつ病など精神的な病気で休職
している人たちの復職を支援と、再休職を防ぐためのプログラムのことだ。
「RETERN TO WORK」の略で、リワークである。
このプログラムを受けている人たちは、会社に出勤するようなつもりでこのクリ
ニックに通って、演習や対人コミュニケーションのロールプレイなどを行う。
リワークプログラムを受けてから、復帰した人のほうが、その後、再休職率が
低下するという報告もある、。
リワークには主に三種類がある。病院で行う〈医療リワーク〉、地域障害者職業
センターが行う〈職リハリワーク〉、そして各企業が独自で行っている、〈職場
リワーク〉というものだ。
このうち、〈医療リワーク)は、クリニックが行う分、治療的な要素が高くて、
病状の回復と再発≒再休職予防を目的としたプログラムが軸となったリハビリ
が構成されている。これは、僕のところのような内科のクリニックではできな
いことであり、心療内科・精神科の出番となる。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)