在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 大澤 裕
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原子力潜水艦を渇望する韓国
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最近の韓国の政治を見ていると、米国、中国の激烈な対立の中で相当に揺れ動いているように感じられます。
問題は韓国がどのような道を選択しようとしているのかよく分からないことです。
そんな中、ニューヨーク・タイムズから「原子力潜水艦を求める韓国が小型原子炉でその道を開く」という記事が12月13日にでました。ご紹介しましょう。
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韓国がひっそりと小型モジュール式原子炉の建設プロジェクトを発表した。2027年までに完成予定のそのモジュール式原子炉は、砕氷船などの船舶に搭載されるものと同じようなものになる。
韓国は長い間、原子力潜水艦を渇仰していた。
韓国原子力研究院の原子炉プロジェクト責任者であるイム・チェヨン氏は、「モジュール式原子炉は潜水艦を想定して作っているわけではない」と述べた。
しかしこの原子炉の70メガワットの出力は、初期のアメリカの潜水艦用原子炉と同様で、韓国の次世代4000トン級潜水艦の動力源としては十分だろう。
このプロジェクトが完成すれば韓国は原子力潜水艦の開発という長年の夢を実現できる可能性がある。
しかしそれは米国が反対してきたことである。核物質を軍事目的に使用することを禁じるワシントン条約をたてに韓国の原子力潜水艦を認めなかったのである。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、原子力潜水艦の建造は北朝鮮の野望に対抗するために不可欠だとして、その禁止令の撤廃を主張している。
北朝鮮は近年、潜水艦発射弾道ミサイルの実験を相次いで行い、1月には原子力潜水艦の設計に着手していると発表している。
「北朝鮮の原子力潜水艦を追跡、監視、抑止するためには、自国の原子力潜水艦を配備する以外に方法はないだろう」と、韓国が以前試みた原子力潜水艦建造の責任者だった元海軍大佐は言う。
「米国に頼るわけにはいかない。」
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解説
小型原子炉の開発プロジェクトは韓国が長く欲しがっていた原子力潜水艦への道を開くかもしれないという記事です。ムン・ジェイン大統領は北朝鮮に対抗するために原子力潜水艦が必要だと主張しています。
しかしその一方で北朝鮮との終戦を国連で強く訴えているのですからよくわかりません。
(以下、仮登録の上で本文をお読みください)
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