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山崎和邦の投機の流儀vol.499

山崎和邦 週報『投機の流儀』
▼499号 ---------- 2021/12/26 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山崎和邦の投機の流儀 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ -御礼とコメント- お陰様で、拙稿メルマガが「2021年資産運用の部(株式)」で第1位を受賞しました。アンケートで決めるのだそうです。 多くの読者皆様のお蔭様でございます。ここに、改めてご報告致し、御礼申し上げます。 以下は、選者から依頼された「受賞のことば」です。 私とパートナーの石原は、恐れるべきことは正しく恐れ、且つ正しく挑戦するという、正統派投資法を世間に広めたいと願うばかりです。 2月と9月の30600円は、年内でもダブルトップですが、89年大納会の平成バブル大天井の史上最高値38915円をドル換算すれば、同じ位置です。 38915円×(114円/145円)≒30600円。 即ち、実に「31年ぶりの壮大なダブルトップ」の位置です。しかも、その30600円は、今年2月と9月にダブルトップを付けています。 「この因縁場」を抜けば、大相場が示現しましょう。大きく抜けなければ、大きなダブルトップを示現しましょう。 「一体、どっちなんだ!」と直ぐ決めつけたがるのは、甲か乙かを直ぐ決めたがる、禅語で言う「二見に堕す(にけんにだす)」という拙い状態です。思惟放棄状態でもあります。酒田のコメ相場の極意に「三位の伝(さんみのでん)」というのがあって、「迷うて迷うて迷い抜くべし。迷い抜きたるところ、それ三位の伝なり」とあります。読者の皆様と私は、市場という戦場で苦楽を共にする戦友です。共に迷い、共に考え抜き、賢く行動し、良い年に致しましょう。 今年は9月19日号、30600円のダブルトップの翌日に「治に居て乱を忘れず」と「易経」の言葉を引用して、「順調な時ほど用心深くありたい」「失敗は万事好調な時に生ずる」と利食い売りを薦めました。直後から3000円下がりました。3000円安を読めていたわけではなく、株式投資の原則論を強調したのです。思えば、あれが最近の著者会心のクダリでした。 株式市場で為してきたことには人柄が出ます。本稿では「株式投資の成果は、その人の人柄の集積体だ」と説いています。偉そうなことを述べましたが、これが本稿の眼目です。

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  • 山崎和邦 週報『投機の流儀』
  • 大学教授(国際金融論、日本経済特殊講義)かつ投資歴61年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用(セルサイドの立場)。後半は自己資金で金融資産を構築(バイサイドの立場)。現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学で講義(研究者の立場)。メルマガはこの三つの立場から相場の深層を述べるという趣旨です。メルマガ内で2018年秋以降「アベノミクス相場の大天井圏内にある」と指摘し、現金保有高を高めるように警告。2020年3月15日号で「百年、兵を養うはこの一日に用いんがため」と断言し、その4日後、3月19日に日経平均は1万6500円の大底をつけ、11ヶ月後には3万700円と1.8倍になった。
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