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【新年特別号】2022年、NYダウは「いつ」下げに転じるか。ラウンドトップ形成後に急落? QTと出来高で“株高の後”を読む

新天地の株式投資日記
  • 2022/01/02
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━━━━━━━━━━━━━━━━━ 新天地の株式投資日記 2022年1月2日 新年特別号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 本日は「新年特別号」として、新たに書き下ろした記事をお届けします。 前半部分は、年始のまぐまぐ公式メルマガ(MONEY VOICE)にも 掲載されていますが、以下はその続きを含む全文となります。 有料メルマガ購読者様限定ですので、ぜひご覧ください。 ───────────────── ●2022年、NYダウは「いつ」下げに転じるか。ラウンドトップ形成後に急落? QTと出来高で“株高の後”を読む ───────────────── ◆12月FOMC後、なぜNYダウは「意外な反発」を見せたか 昨年最後、2021年12月のFOMCでは注目すべき点が2点あった。 一つは量的金融緩和(FRBが債券などを市場から買い続けてきた)金額縮小の速度を2倍に大幅に早めたこと。これで量的緩和は3月半ばに終了する。量的緩和の縮小開始から緩和終了までの期間4ヶ月半は過去最短で、FRBが緩和終了をかなり急いでいることが分かる。 もう一つは「ドットチャート」と呼ばれる会議参加者の政策金利見通し分布図で、中央値は来年中に3回の利上げ予想となった。これも結構な急ピッチだ。 「インフレは一時的(と思われる)要因によるもの」「雇用回復はまだ半ば(だから2022年の利上げには消極的)」という態度だった「ハト派」パウエル議長が完全に態度を変えて、「タカ派」なインフレ抑制姿勢を示したところが画期的だった。 そして、事前の市場予想ではFRBがインフレ抑制姿勢に入ると株価は下がるのではないか?そんな見方もあったのだが――。 しかし、タカ派色を強めたFOMCの結果を受け、アメリカ株は一旦は大きな上昇を見せた。パウエル議長が態度をインフレ抑制姿勢に変えるだろうという見込みはすでに流れていて「量的金融緩和措置(QE,Quantitative easing)の早期終了は織り込み済み」とされていたし、金融緩和措置が終了してもQT(Quantitative tightening)と言われる量的金融引き締め(FRBの資産持高を減らす=市中に流れるお金が減る)行動を取らなければドル余りは続くからだ。 異次元の量的緩和はFRBにとってはバランスシート上の資産が異次元で増えることでもある。これは中央銀行の健全性を損なうし、債券の市場機能も捻じ曲げる。本来ならバランスシートの資産は少ないに越したことはない。QT(持っている資産を減らす金融政策)が「金融正常化」と言われる所以だ。 今の株式相場上昇は「量的緩和によるドル余り」が支える金融相場なのは間違いなく、市場参加者も「いまはまだQTが示されない。これならドル余り相場継続はまだ大丈夫」という判断でFRBの量的緩和終了加速にもかかわらず株を買ったのだろう。 また、FOMC後のアメリカでの新型コロナのオミクロン株の市中感染拡大は一度は株価を抑え込んだ。しかし市場は新しい飲み薬の認可や、オミクロン株がデルタ株などに比べて重篤性が低いことを読み込んで大きくリバウンドした。新たな状況が出てこない限りもはや新型コロナは株価へ一方的な影響を与えにくくなっている。 ◆それでも危うい2022年。NYダウはいつ「天井」をつけるか では、3月に金融緩和が終わった後もアメリカ株価は上昇するのだろうか? 言い換えれば、コロナ対策の金融緩和を追い風に上昇を続けてきたアメリカ株は、追い風を失う2022年3月の金融緩和措置の終了後に天井を打つか?つけるとすればいつなのか? NYダウ指数を見ると気になる点がある。 それは「ラウンドトップ」と呼ばれるチャート形状に近似しているように見えること。NYダウの値上がりは、だんだん上昇速度が遅くなってきており――(この続きはメルマガにご登録ください)

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  • 発行者は証券会社の自己売買業務を経験後に退社。現在はデイトレーダー。メルマガはトレーダーの視点で東証とNYの市況解説(市場雑感)を中心に取引手法などを書いていきます。特に脱初級、中級の方向けに市場で何が起こっているのかと、取引手法や相場の考え方を書いていきます。また普段あまり書かれることが少ない空売り戦略や手法をプレーヤーの立場で書いていきます。 法規制により、具体的な銘柄商品の売買の指示や助言などはありません。あらかじめご理解をお願いします。
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