メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【Vol.410】冷泉彰彦のプリンストン通信『年末特集、ガラガラポン待望論を忘れよ』

冷泉彰彦のプリンストン通信
「小学校の「習ってないやり方での解答禁止」という縛り」  ネットでの議論を目にすることがあったのですが、確かに昔から小学校で は「習っていないやり方で解答してはいけない」という縛りがあったように 思います。  理由としては、「できる子が天狗になるのを防ぐ」ためという説がありま すが、要するに「教員が対応できない」からというのが主因だと思います。  この問題ですが、3つ指摘しておきたいと思います。 1)確かに教員への負荷はあり、対応するノウハウを教員に持たせるにはコ ストがかかります。ですが、2E教育(突出した才能と、発達障害が重なる ケース)を本当にやるとか、本当に傑出した才能を発見して伸ばすためには 対応は不可欠です。文科省には高い目標設定になりますが、頑張っていただ きたいです。 2)ICTの設計で、この種の「上方逸脱」を「はじく」というのは決定的 な悪手だと思います。そうではなくて、「習ってないやり方で解答」する生 徒への個別対応が可能な設計にしなくてはならないと思います。ただし、教 員としての対応セオリーはしっかり教員を訓練することは必要で、マシン丸 投げはいけません。 3)その反対に「教科書の教え方では分からない」生徒というのもいます。 これに対しての対応について、能力別のきめ細かな対応に加えて、ICTも 活用して「とにかく社会人として必要なレベルには何がなんでも到達させ る」教育というのも再定義しなくてはいけないと思います。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 冷泉彰彦のプリンストン通信
  • アメリカ北東部のプリンストンからの「定点観測」です。テーマは2つ、 「アメリカでの文脈」をお伝えする。 「日本を少し離れて」見つめる。 この2つを内に秘めながら、政治経済からエンタメ、スポーツ、コミュニケーション論まで多角的な情報をお届けします。 定点観測を名乗る以上、できるだけブレのないディスカッションを続けていきたいと考えます。そのためにも、私に質問のある方はメルマガに記載のアドレスにご返信ください。メルマガ内公開でお答えしてゆきます。但し、必ずしも全ての質問に答えられるわけではありませんのでご了承ください。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎月 第1火曜日・第2火曜日・第3火曜日・第4火曜日