■理想の1日の作り方
持ち時間は、誰にとっても1日24時間だ。増やすことも、減らす
こともできない。24時間の使い方で、仕事や人生の質が変わる。
時間管理ができれば、仕事も人生もうまくいく。
理想の1日とは、ダラダラ過ごす無駄な時間がなく、仕事がスケジ
ュール通りに進み、家族との時間や将来への投資が取り入れられた
日だ。理想の1日を毎日繰り返すことで、理想的な人生が歩める。
そのためには、どこにどれだけの無駄があるかをチェックすること
だ。そして、無駄な時間を、本来やるべきことに充てることだ。思
いついた時だけではダメだ。きちんと計画的に進めるべきだ。
★
無駄を見つけて、作れる時間がわかったら、その時間を本来やるべ
きことに優先的に割り当てていくことだ。本来やるべきこととは、
自分の人生に不可欠なことだ。
たとえば、仕事のスキルアップや新たなチャンスを見つけること、
家族とゆっくり過ごすこと、コンディションを整えること、会社以
外の人間関係をよくすること、将来に対する備えなどだ。
まず、自分が将来どうなりたいのかをきちんと考える。出版したい
なら文章を書く時間や文章力を高める時間、起業したいなら経営の
勉強やビジネスプランを練る時間が必要だ。
将来を描くことでやるべきことが見えてくるのだ。「将来なりたい
姿もはっきりしないし、自己投資に何をすればいいかわからない」
という人もいる。
そういう人は、まず運動と読書に取り組むことだ。運動は「身体」
という最も大切な資源を良い状態に保ってくれる。読書をすれば仕
事にもプライベートにも役立つ情報を得ることができる。
★
理想の1日は、3つのステップで作る。まず、やるべきことを細か
く洗い出す。会議や面談など人と会う約束はもちろん、自分1人で
進める仕事も雑用やルーティーンも、作業単位に細分化し洗い出す。
たとえば「会議の準備」をする場合「会議資料の印刷」「会議の机
の並び替え」「会議案内の作成」といった具合に必要な作業を細か
く分けることができる。
次に、洗い出したやるべきことに優先順位をつける。少し先の締め
切りのことも考えながら、ミスができない重要な仕事や緊急度の高
い仕事を優先させる。締切の近い順ではないことに注意が必要だ。
★
最後にスケジュールを決める。もっとも大切なことは、先ほど決め
た優先順位にしたがって手帳やスケジューラーに予定を入れていく
ことだ。
優先順位の一番は「重要度も緊急度も高いもの」だ。次に「重要だ
が緊急ではないもの」だ。次に「重要ではないが締め切りが近
いもの」、最後が「重要度も緊急度も低い」ものだ。
特に、注意が必要なのは「重要だが緊急ではないもの」と「重要で
ないが締切が近いもの」だ。両者を直接比較した時、前者に取り組
まないと間に合わないこともある。その場合、前者に先に取り組む。
だが「重要だが緊急ではないもの」は後でも、絶対取り組まねばな
らないものだ。その時間をしっかり確保するために「重要でないが
締切が近いもの」より先に記入して時間を確保しておく。
この計画づくりは、毎日決まった時間にすることだ。出勤前か、仕
事を始める前がベストだ。そのタイミングで、翌日の同じ時間まで
を計画していくのだ。
また、仕事とプライベートのスケジュール管理は一元化して行った
ほうがいい。同じ手帳や同じスケジューラーで、公私ともにチェッ
クできた方が絶対に便利だ。
スケジュールを一元化しておかないと、予定の管理に失敗するリス
クがある。たとば、仕事とプライベートの予定をダブルブッキング
してしまう可能性があるのだ。
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