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第197回 番外編 出揃いつつある2022年の暗号通貨の相場予測
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▼今回の記事
新しい年が明けた。ビットコインなどの今年の相場予測も多く出回っている。そこで今回は、いつもの分野別の紹介は一回お休みとし、そうした相場予測を番外編として紹介する。次に、個人投資家が集まるSNSで話題の「The Economy Forcast Agency(EFA)」に掲載されたイーサリアムとライトコインの2022年の相場予測を掲載する。
▼ビットコインのさまざまな相場予測
2022年になって、ビットコインを中心とする暗号通貨の今年の相場予測が多く出回っている。内容は楽観的なものから悲観的なものまで様々だ。そこで今回は、海外の個人投資家が集まるSNSで注目されている相場予測をいくつか紹介する。
●2018年以来1月は上昇期
2021年にビットコインは11月半ばに750万円を突破する史上最高値を記録したものの、その後の相場は伸び悩んでいる。いまは、32%ほど低い水準で取引されている。昨年の11月には2021年中に1000万円の王台に乗るとの予測も散見されたものの、そのような予測は外れたので、いまは楽観と悲観が交差するような予測が多くなっている。
そうしたものの中で個人投資家に特に注目されているのが、経済学者でトレーダーのアレックス・クリューガーの予測だ。クリューガーは「年初の週の影響」という予測で、暗号市場で毎年1月の第1週が上昇基調になる可能性を強調している。12月29日のツイートで、ビットコイン(BTC)は過去4年連続で1月の第1週には上昇基調にあり、その上昇幅は2018年から2021年の間に7%から36%の範囲であったと指摘している。
ちなみに2021年1月の第1週には、ビットコインは2万8653ドルから4万1441ドルまで上昇している。2018年から2021年の同時期の相場の上昇幅は次の通りだ。
2021 +36%
2020 +13%
2019 +7%
2018 +18%
この1月初旬の強気の予測は、高い「ファンドの流入」を期待していることに起因している。これは、ビットコインの売りは終わり、機関投資家の資金が市場に再度注入されるとの認識に基づいている。12月の最終週になってもアメリカの機関投資家は税務上の損失を確定させるためにビットコインを売っていたが、この現象が一段落したのだ。すると、1月の第1週から機関投資家はカムバックする可能性が高いという。
フィンテックとウェルスマネジメント事業を展開する「deVere Group」のCEOであるナイジェル・グリーンも同じような見方をしている。グリーンは、12月は2021年5月以来、ビットコインの月間パフォーマンスが最悪になったと感じている。その原因は、富裕層の間でパニック売りが発生したためだとしている。
しかしグリーンは、市場規模が最大のビットコインについて、長期的には肯定的な見方をしている。グリーンは、ビットコインが世界的なインフレから投資家を守ることができると考えている。この認識は、いま富裕層に広く共有され始めているので、1月からは機関投資などの資金がビットコインに戻ってくると予想できるとしている。
いま1月の第1週だが、本当にこのような楽観的な相場展開になるだろうか?要注目だ。
●エルサルバドル大統領の強気の予想
これと同じような強気の予想をしているのが、ビットコインを法定通貨に定めたエルサルバドルのネイブ・ブケレ大統領だ。
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