こちら貞子メルマガでは、
パウエルFRBは金融引き締めに後手後手に回り過ぎていて、アメ
リカの7%近い高インフレは、市場やFRBの想定以上に「高くて
しつこい(長い)もの」になると、判断しています。
こと高インフレに関しては、アメリカ経済は「厳しい現実」に直面
しているのです。
ところが、昨年末までは、FRBも市場もことインフレ退治に関し
ては、まだまだ「年三回の利上げ」で十分と、「とてものんびりと
した引き締め」を想定していました。
年が明けて2022年は、「アメリカ経済が直面する厳しい現実」
と「のんびりしているFRBと市場の想定」との間には、大きな「乖
離(かいり)」が存在しているのです。
2022年前半は、FRBが「厳しい現実」を改めて認識し直すた
びに、言い換えると、FRBがインフレ退治のための「金融引き締
めの手綱」を少しずつ少しずつし引き締めるたびに、
マーケットでは「動揺」が巻き起きて、「小さな調整」、「さざ波」
が起こることでしょう。
日本時間で1月5日の夜から、この「さざ波」が起きています。
1月5日の公表された「12月のFOMCの議事録」では、FRB自
身が「FRBは後手後手に回り過ぎている」ことをとうとう自覚し
て警戒し始めていることが明かになりました。
今回の「議事録」では、「年4回くらいの利上げ」という金融引き
締めと併せて、それに並行して、「バランスシートの縮小(QT)」
という「金融引き締め手段」が、明らかになりました。
言うなれば、FRBは引き締めを急いでおり、その手段としては「二
刀流の金融引き締め」が議論されていたのです。
今回の「議事録」は、長期金利を急騰させ、アメリカ株式市場での
「グロース株からバリュー株へのローテーション」をダイナミッ
クに加速させました。
しかしながら、この動揺は比較的早く収まることでしょう。
なぜならば、アメリカ株式市場では、「インフレヘッジ目的のため
の(バリュー株を中心にした)株式投資」への意欲がまだまだ大変
旺盛だからです。
今回1月の市場の動揺は、まだまだ序の口。
今回のような市場の動揺は、2022年前半のアメリカ株式市場
ではしょっちゅう巻き起こることでしょう。
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