「恐怖の新型コロナ後遺症」
わずか1週間で感染者数が10倍、15倍と急増し、いよいよ日本でも「始まった感」のあるオミクロン株の感染爆発ですが、この急増に拍車をかけているのが「オミクロン株は感染力は強いが重症化しないから恐くない」という甘い認識だと思います。もう2年も新型コロナ禍での生活が続き、慣れてしまったという側面もあると思いますが、これほど各地で感染者数が急増しているのに、東京の人気スポットは人、人、人、繁華街も人、人、人、どこからどう見ても「不要不急」の人たちが街に溢れています。
確かに「オミクロン株はこれまでの株より重症化する確率が低い」ということは、各国のデータからも分かります。しかし、これは「絶対に重症化しない」ということではありません。感染爆発が続いている欧米各国では、重症化した感染者も何万人、何十万人といますし、そのうち何パーセントかは死亡しています。それなのに、我も我もと繁華街へ繰り出す人が後を絶たないのは、ツービートの「赤信号皆で渡れば怖くない」状態に陥っているのでしょうか?
あたしは、新型コロナの本当の恐ろしさは、重症化するかどうかではなく、後遺症だと思っています。新型コロナに感染して発症した人は、症状や血中の酸素の値などによって、重症、中等症、軽症に分けられますが、この他に、感染しても無症状の人、自分が感染していることに気づいていない人も数多くいます。
しかし、新型コロナの後遺症は、これらの症状とは関係ありません。重症化した人でも治癒後には何の後遺症も起こらないケースもあれば、感染した時は無症状だったのに、体からウイルスがいなくなってから重い後遺症が現われ、半年も1年も苦しみ続けている、というケースもあります。そして、最悪の場合は、後遺症によって死亡してしまうケースもあるのです。
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