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第676回 おそらく仕掛けられたカザフスタンの騒乱、プレヤーレンが警告するマイナス金利の導入
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▼今回の記事の要約
まず今回はメインテーマとして、カザフスタンで発生した騒乱が仕掛けられた可能性について書く。
比較的に政情が安定していたと思われていた中央アジアのカザフスタンで、政権を揺るがす大きな抗議運動が発生した。平和的な抗議運動が突然と暴力化し、デモの参加者と、これを取り締まろうとした治安部隊の双方にかなりの数の死者が出た。
ロシアは、旧ソ連諸国の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」を通したカザフスタンの支援要請に応じて、約3000名の兵士を派遣した。いまは抗議運動の鎮圧に成功し情勢は安定している。
だが、ロシアもカザフスタンも、今回の騒乱が自然に発生したものとは考えていない。ウクライナ国境に軍を展開するロシアを牽制するために、欧米諸国が外部から仕掛けたものであると認識している。
中央アジアでは、2003年から2005年にかけて「カラー革命」が起こり、親ロシア派の政権が転覆され親欧米派の政権が樹立された。これは、国務省やCIAと連携したアメリカのNGOが背後で仕掛けたものであったことは証明されている。ロシアとカザフスタンは、今回の騒乱も同じアジェンダが適用された可能性が高いと考えている。
その可能性はあるのだろうか?調べて見ると、そのような介入が考えられる十分な情況証拠があった。これを詳しく解説する。
次に、スイス在住のコンタクティー、ビリー・マイヤーの最新コンタクトの内容を紹介する。「プレヤーレン」はマイナス金利の適用がグレート・リセットの前提であるという。これを紹介する。
▼カザフスタンの騒乱は仕掛けられたのか?
それでは早速今回のメインテーマを書く。カザフスタンの騒乱が欧米によって仕掛けられた可能性についてだ。
1月2日、カザフスタン最大の都市、アルマトイを中心に大規模な抗議活動が各地で起こった。抗議の理由は政府による燃料価格の引き上げだった。当初は平和的に行われたデモだったが暴徒化し、デモ隊と治安部隊双方の発砲で少なくとも164人が死亡し、さらに5800人が拘束された。
1月6日、ロシアは、旧ソ連諸国の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」へのトカエフ大統領の要請に応じ、3000人規模の平和維持部隊を派遣した。この支援が功を奏し、いまは治安が安定している。ロシアの平和維持部隊も、10日以内に撤退する見込みだ。
一方、ロシアのプーチン大統領は、「海外のテロリストキャンプで訓練を受けたと思われる者も含め、組織的に管理された武装集団が利用された」と主張した。同時に、暴徒を支援し、情報を共有するために、ウクライナ政府の失脚につながったような「マイダン・テクノロジー」が使われたとも述べた。このような認識はカザフスタンのトカエフ大統領も共有している。大統領は、これは外国のテロリストによる攻撃だと主張している。
●本当に仕掛けられたのだろうか?
このように、今回のカザフスタンの反政府抗議デモは早い段階で鎮圧されたが、ロシアのプーチン大統領やカザフスタンのトカエフ大統領が主張するように、本当に外部の勢力によって仕掛けられたものなのだろうか?
中央アジアでは、2003年から2005年の2年間に「カラー革命」という民主化要求運動が起こり、グルジア、ウクライナ、キルギスなどの旧ソビエト共和国で、親ロシア派の政権が打倒され、欧米寄りの政権が樹立された。「カラー革命」では、米国務省と国際開発庁、そしてCIAの管轄下にある「全米民主主義基金(NED)」や「フリーダムハウス」などのNGOが、抗議運動の組織や活動家の訓練に深くかかわっていたことがいまでは明らかになっている。
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