第194号(2022年1月14日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
皆様、またコロナウイルスが世界で暴れ始めており、不確実性が高まっていますが、お元気でしょうか?
さて、今週号のメルマガですが、
まず【1】のコーナーでは、私自身の仕事を顧みるためにも
【Mediation- 調停】
について、まとめてお話ししたいと思います。
以前、『紛争調停官の最も大事な資質』についてお話ししましたが、
今回のシリーズでは、【Mediation-調停の秘密】と題して、
調停をさまざまなアングルからみてお話ししてみたいと思います。
『いかに適切な調停人を選ぶか』
『自らが調停・仲介・仲裁の役割を果たす際に、どのような要素に気を付けるべきか』
そして、
『いかに調停人と仕事をするとよいか』
といったアングルについて触れます。
数回にわたるかと思いますが、内容は本編をぜひお楽しみに。
次に、国際情勢ですが、今週もいろいろとありました。
一つ目は、相次ぐ北朝鮮によるミサイル発射実験です。
2回ともすべて日本の排他的経済水域(EEZ)外に落ちたようですが、
主な問題は【確実にミサイル技術が向上していること】と、【そもそもどうして今なのか?】という2点ではないかと思います。
2つ目は、カザフスタンのデモ鎮圧に見るロシアとスタン系諸国の意図です。
本件については、もちろんウクライナ情勢とも密接に絡みますが、
ロシア・プーチン大統領の大ロシア帝国の再興を目指す姿勢に同調し始めた旧ソ連の共和国、
とりわけ“スタン系”の各国がロシアへの連帯を強めていることが分かります。
非常に複雑に絡み合った欧米とロシアの勢力争いの最前線の一つになっていますが、
今後、本件がどのように進展していくかによっては、2022年の国際情勢を脅かす火種になるかもしれません。
3つ目は、年明けから連続する【中東諸国・トルコ・イランが行う北京詣でが発するサイン】についてです。
UAE、サウジアラビア王国、トルコ外相が相次いで北京を公式訪問し、
そして近々、イランのライシ大統領と外相が北京入りすることになっています。
いろいろと理由は考えられますが、それは何か?
【2】のコーナーでお話しします。
そして4つ目は【悲劇のスパイラルと化したエチオピア・ティグレイ紛争】についてです。
ティグレイ州でのインターネットが遮断されたり、国際支援部隊のアクセスが拒否されたりと、
情報が入りづらい状況になっていますが、政府軍による無差別な空爆が繰り返され、一般市民が犠牲になっているようです。
このメルマガでも何度か触れていますが、エチオピアが占める地政学的な位置づけから、
このティグレイ紛争がただの内戦では終わりそうになく、
とてもデリケートなバランスの上に成り立ってきた東アフリカ地域の安定への危機とも理解できます。
2022年、東アフリカ諸国にとって試練が増す年になりそうですが、国際情勢の観点からどのような影響があるでしょうか。
こちらも【2】のコーナーでお話しします。
今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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