2022年 第 2号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。この1週間で日本中は第6波の波に飲まれてしまいました。
僕も時計を昨年に逆回ししたようなデジャブ感。しかし、皆さんの症状は
大変軽いです。それなのに、ワイドショーは朝も夜も、ハチの巣を突いた
ような大騒ぎである。5類の議論を!と首長のなかで先陣を切って真っ当
なことを言っていた小池都知事すらも、とうとう本日(14日)の記者会見
にて、コロナ患者向け病床使用率が20パーセントに達した段階で、要請を
検討すると言い出した。
僕は、この年末年始に何度か出かけた大阪や神戸の繁華街で、確かにバカ
みたいに泥酔して、大声を上げたり、路上で寝ているような若者を多く見
かけた。深夜の電車で、嘔吐している若者も何人かいた。正直、怖かった。
コロナ前の年末年始には、これほどマナーの悪い若者は多くはいなかった
はずである。
なぜか?
マンボウ及び、緊急事態宣言下で、外で飲むことを禁止されていたからだ。
ずっと禁止されていたものがようやく解禁された。久しぶりの飲み屋。
久しぶりの仲間の笑顔。久しぶりの生身の付き合い。そりゃ、泥酔するに
決まっている。だから、「酒」を悪者にするのはおかしな話。彼らが悪酔い
したのは、「酒」のせいではない。
マンボウや緊急事態宣言という名の、「禁酒令」のせいである。
若者の酒量はむしろ、増えているらしい。
コロナ以降、コンビニのワイン、ウイスキー、焼酎など酒類の販売が大き
く増加していることが分かっている。コロナ禍以降、アルコール依存症が
増えているのは、つまり「家呑み」のせいである。
外で飲むときは、わいわい仲間との会話や、なじみのスナックで僕みたい
にひとりで呑んでいても、同じカウンターのおひとりさまと自然と会話が
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